キャッシングすると信用が下がる?やってはいけないこと3選も紹介

最終更新日:2023年11月20日

キャッシングすると信用が下がる?やってはいけないこと3選も紹介

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キャッシングの利用は信用情報に悪影響を及ぼさない

「キャッシングをしただけで信用情報に傷がつく」というウワサがありますが、それは正しくありません。

信用情報に傷がつくというのは、あくまでも「信用情報に事故情報が記録された状態」のことです。
キャッシングを利用しただけで信用情報に傷がついてしまえば、世の中は信用情報に傷のついた人であふれてしまいます。

キャッシングを利用すると、その内容が信用情報に記録されるので、その後のローン・クレジットカードの審査に影響が出る可能性が全くないとは言えませんが、傷がつくのではないのです。

キャッシングの利用はローン審査で不利になる可能性がある

キャッシングは違法行為ではないのですが、金融機関からはマイナスの印象をもたれ、ローンの審査などに影響が出る可能性はあります。

代表的な例としては、キャッシングを利用中の場合です。

返済がまだ終わっていないので支払能力などを疑問視される可能性があり、金融機関にはマイナスな印象しか与えません。
しかも、過去に返済の遅延をしたことがある場合は、長期間、個人信用情報機関の信用情報に記録されています。
こうした情報が、審査に影響する可能性があるのです。

また、頻繁にキャッシングをしている人も、支払い能力や計画性の面で不安があると判断される場合があります。
さらに、ローン完済後にキャッシングの解約をしていないと、まだ大きな買い物をするのではないかと疑われる場合もあるのです。

キャッシングとは

まずキャッシングとは、現金を借り入れできるサービスのことです。
カードローンもそうですし、他にはクレジットカードにキャッシングという現金を借り入れできる機能が付帯されていることがあります。

クレジットカードのキャッシング機能を利用するためには、事前に申し込みをする必要があります。
申し込むと審査され、審査結果に応じてキャッシングできる限度額が設定されます。
クレジットカードを作成した後でも申し込むことはできます。

信用情報とは

信用情報とはクレジットやローンの契約や申し込みに関する取引を登録した個人情報です。
この信用情報はクレジットカードや各種ローンの申込みの際に利用者の「信用」を判断するための資料として用いられます。

過去に返済を滞納したなどの記録がある場合は、返済能力が低いと判断されることから信用が低下し、審査基準をクリアできず審査落ちすることがあります。

金融機関と信用情報機関の関係

クレジットやローンを契約する際には、金融機関が加盟している個人信用情報機関に利用者の情報が登録されます。

その後、利用者がキャッシングをした情報などが蓄積されていくのです。

また、金融機関からローンの返済をした日程や金額などの詳細な情報も、個人信用情報機関に登録されていきます。

金融機関の信用情報の活用は、信用情報機関に利用者の過去の信用情報を照会し、利用者と契約してもいいかを判断する流れです。 

信用情報に傷がつくとどうなるのか

信用情報に傷がつく」とは、信用情報に事故情報が記録されている状態のことです。

事故情報とは、クレジットカードやローンの支払いを長期に延滞するなどの金融事故のことをいいます。

クレジットカードやローンの取引での事故情報は、金融機関からの連絡を受け、個人信用情報機関に記録されるのです。

記録されるタイミングは、各金融機関にゆだねられているので一概に言えませんが、2~3カ月以上支払いが遅れた時点が多いと言えます。

延滞の記録は、延滞を解消してからも最長 1〜5年間は削除されません

キャッシングでやってはいけないこと3選

キャッシングはお金を借りる行為であると同時に、信用情報に新たな情報が追加される行為でもあります。
したがって、クレジットやローンなど長期的な見通しを立てて利用することが大切です。

ここではキャッシングの際にやってはいけないことを紹介します。

短い期間で複数のキャッシングに申し込む

キャッシングの利用では信用情報に傷はつきませんが、「キャッシングの審査に申し込んだ履歴」は残ります。
つまり複数の申込みで返済能力がないと判断されて審査落ちしてしまうリスクがあります。

少額であれば収入証明書等なしで借りれる借入であっても、総量規制を超えた貸付になる懸念もあって審査担当者としては融資に慎重にならざるをえません。

「傷」とまではいかないものの、今後の審査で不利になる要因になり得るのは間違いありません。

キャンペーン目的でクレジットカードを作成して、すぐに解約してしまう

クレジットカードの即時解約のデメリットのひとつは、解約後にカードの審査が通りにくくなる可能性があることです。

クレジットカードを発行する際には、カード会社は審査のために申込者の信用情報を照会します。

個人信用情報機関には、クレジット情報は契約終了後5年間保存されているので、即時解約した情報も残っているのです。

したがって、カードを申し込んですぐに解約した情報は、信用情報を見るだけで分かります。

即時解約の信用情報が審査通過に影響があるかどうかは各カード会社の審査基準にもよりますが、けっして印象はよくありません。

そのことから、特に即時解約したカード会社にあらためて申し込んでも、審査落ちの可能性が高いのです。

キャッシングの支払いを延滞・滞納してしまう

カードローンやクレジットカードの支払は、契約した支払日に遅れるだけで、その情報は個人信用情報機関に登録され、信用情報に傷をつけます

支払いが遅れると、各金融機関がまず行うのが、ハガキや電話での督促です。

これを無視していると信用は失墜し、ブラックリストに載ってしまいます。

次に、各金融機関によって若干の期間の違いがありますが、滞納が2〜3カ月経過すると、金融機関がすすめるのは、差押えなどの法的措置です。

支払いを延滞や滞納をしないように十分気を付けていなければ、信用情報に傷がついてブラックリストに載ってしまうことを知っておいてください。

早い場合には滞納から2ヵ月前後で財産が差し押さえられることがあり、支払いを滞納すると間違いなく信用情報に傷をつけてしまいます。

信用情報の開示請求制度で自分の信用をチェック

過去クレジットやローンの審査に落ちたことがある人返済が遅れたことがあり審査が不安な人は信用情報の開示請求を行なってください。

あらかじめ信用情報を確認しておくことで、審査に自信をもって臨めるようになります。
また審査に落ちたことは利用者の信用情報に追加されます。
信用情報に「審査落ちの情報」があると審査に悪影響を与えるので、できれば避けたいです。

信用情報の開示請求の方法は信用情報機関によって異なります。

運営主体 時間 費用
株式会社シー・アイ・シー 10日程度 500円(税込)~
株式会社日本信用情報機構 3週間程度 1,000円(税込)~※コンビニ払いの場合は別途手数料
一般社団法人全国銀行協会 3週間程度 1,100円(税込)~※定額小為替証書1,000円+発行手数料100円

株式会社シー・アイ・シー(CIC)

CICとは割賦販売法貸金業法に基づく唯一の指定信用情報機関です。

クレジットおよび各種ローンに関する信用情報を加盟会員から収集したり、照会依頼に応じて情報を提供することで、消費者と加盟会員の適正な取引をサポートしています。

出典:株式会社シー・アイ・シー【公式】「クレジットとCIC」

CICが登録する情報には、「CICの加盟会員から登録される情報」と「CICが独自に収集する情報」の2つがあります。

CICの加盟会員から登録される情報

主な情報項目 保有期間
申込情報 【ご本人を識別するための情報】氏名/生年月日/郵便番号/電話番号等
【お申込み内容に関する情報】照会日/商品名/契約予定額/支払予定回数/照会会社名等
登録日より5年以内
クレジット情報 【ご本人を識別するための情報】氏名/生年月日/性別/郵便番号/住所/電話番号/勤務先名/勤務先電話番号/公的資料番号等
【ご契約内容に関する情報】契約日/契約の種類/商品名/支払回数/契約額(極度額)/契約終了予定日/登録会社名等【お支払状況に関する情報】報告日/残債額/請求額/入金額/入金履歴/異動(延滞・保証履行・破産)の有無/異動発生日/延滞解消日/終了状況等【割賦販売法対象商品のお支払状況に関する情報】割賦残債額/年間請求予定額/遅延有無等【貸金業法対象商品のお支払状況に関する情報】確定日/貸付日/出金額/残高/遅延の有無等
登録日より5年以内
利用記録 【ご本人を識別するための情報】氏名/生年月日/郵便番号/電話番号等
【利用した事実に関する情報】利用日/利用目的/利用会社名等
最終の記録年月より2.5年以内

CICが独自に収集する情報

主な情報項目 保有期間
本人申告情報 【ご本人を識別するための情報】氏名/生年月日/性別/郵便番号/住所/電話番号/勤務先名/勤務先電話番号等
【申告した内容に関する情報】情報登録日/申告したコメント等
登録日より5年以内
協会依頼情報 【ご本人を識別するための情報】氏名/生年月日/性別/郵便番号/住所/電話番号/勤務先名/勤務先電話番号等
【依頼した内容に関する情報】登録日/依頼内容の種類(貸付自粛)
登録日より5年以内
電話帳掲載情報 【電話帳に掲載された情報】氏名/電話番号/郵便番号/住所 最終の記録年月より2.5年以内

引用:CICが保有する信用情報

信用情報に関するよくある疑問

キャッシングを利用すると住宅ローンの審査に通らない?

キャッシングは非常に高金利のローンなので、キャッシングの利用者は「高い金利を支払ってでもお金を借りる必要がある人」と受けとられてしまいます。

そのような人に貸付をするのは、とてもリスクの高いことです。

したがって、カード会社や消費者金融から借入れがある人は複数の借金を抱えている可能性が高いので、住宅ローンを申し込んでも審査前に断られることがあります

また、キャッシングを日常的に生活費として利用しているような人も、住宅ローンは審査落ちの可能性が高いです。

キャッシングを利用するとクレジットカードの審査に通らない?

キャッシングによるクレジットカードの審査への影響は、クレジットカード会社によって違いがあります。

クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠がありますが、影響を受けるのは主にキャッシング枠です

他の貸金業者で設定されている利用限度額と、申し込むクレジットカードのキャッシング希望額を足して年収の1/3を超える場合は、審査に通る可能性はありません。

信用情報はどこで確認できますか?

信用情報は以下の3つの信用情報機関に開示請求をすることで確認できます(リンク先から開示請求をすることができます)。

信用情報はどれくらい残りますか?

信用情報は申込み関連情報のように半年程度で消去されるものもありますが、ブラックリストに載った情報は、個人信用情報機関によって次表の期間保存されます。

機関名 日本信用情報機関
(JICC)
シー・アイ・シー
(CIC)
全国銀行協会
(JBA)
長期延滞 延滞解消から5年 5年 5年
代位弁済 5年 5年 5年
契約解除 5年 5年 5年
債務整理 5年 5年 5~10年

>>ブラックリストに載る条件・載ってしまった時の対処法はこちら

リボ払いは信用情報に残りますか?

基本的には、リボ払いを利用しているだけで信用情報に傷がつくことはありません。

リボ払いをしている履歴は信用情報に残りますが、それはクレジットカードを利用していれば誰にでも共通することであり、履歴が残ることと傷がつくことは別です。
月々の返済をきちんとしている限りは、リボ払いが理由でローンを組みにくくなることはありません。

しかし、次のようなケースでは信用情報に傷がつき、ローンを組みにくくなる可能性があるので、注意してください。

ローン審査では信用情報のどんな項目が見られますか?

ここでは、クレジットカードの審査の場合を取り上げて解説します。

レジットカードの審査対象となる情報は、一般的には次の2種類です。

属性情報は「本人を特定する情報」でもあることから、審査では信用情報のひとつとして取り扱われます。

つまり、クレジットカードの審査では、申込者の「本人を特定する情報」を含めた「信用情報」が重視されるのです。

体的な項目は、見出しが「信用情報の履歴にはどのような情報が記載されていますか?」の記事で紹介していますが、要約して再掲しておきます。

情報名 情報項目
本人特定 ・住所・氏名・生年月日・性別・電話番号 ・勤務先と電話番号など
契約内容 ・会員名・契約の種類・契約日・貸付日 ・契約金額・貸付金額・保証額など
返済状況 ・入金日・入金予定日・残高金額 ・完済日・延滞など
申込み ・本人特定情報・申込日 ・申込商品の種類など
取引事実 ・債権回収・債務整理・保証履行 ・強制解約・破産申立など
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東京支店所在地 東京都渋谷区円山町5-4
法人番号 4010601056469
グループ会社 デジマティクス株式会社 (Digimatics Inc.)
グループ会社URL https://digimatics.jp/
適格請求書事業者登録番号 T1030001144890

また、カードローンに関する正確な情報を提供するため、記事内の情報は以下の公的機関等を参照しています。
金融庁消費者庁株式会社日本信用情報機構割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関日本貸金業協会一般社団法人全国銀行協会
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