楽天カードのキャッシングの審査は厳しい？審査通過のコツ・増額審査なども解説！

曽根 恵子さん

ファイナンシャルプランナー

保有資格

• 貸金業務取扱主任者
• CFP®資格(日本FP協会)

経歴

大学卒業後、金融機関でカードローンや住宅ローン等の個人向け融資を主に担当。
現在はファイナンシャルプランナーとして資産運用や保険の相談にのる傍ら、ライターとしてカードローンやクレジットカードに関する記事の執筆・監修。

楽天カードについて解説

ポイントがザクザク溜まり、提携しているお店が多いことから大変人気の楽天カード。　
比較的審査が緩くて作りやすいことでも有名です。

楽天カードの申し込み資格は18歳以上であること

楽天カードの申込資格は以下の通りです。

ローン系の審査では「安定した収入」が申込条件になることがありますが、楽天カードでは特に収入に関する条件はないようです。
学生や主婦、パート・バイトの方でも申し込めるのはありがたいですね。

かなり間口の広いカードだと言えます。

流通系カードの楽天カードは作りやすい

クレジットカード業界ではクレジットカードを〇〇系と分類しており、その系統によって審査通過の難易度が異なると言われています。

楽天カードは「流通系カード」に分類され、消費者金融系のクレジットカードに次ぐ審査の通過しやすさです。
他の流通系カードには、イオンカードやエポスカード、PayPayカードなどがあり、いずれも小売業や特定のサービスと提携して利用者を増やすため、審査にも通りやすいのが特徴です。

楽天カードの申し込みから発行までの流れ

それでは、楽天カードが手元に届くまでの流れについて見ていきたいと思います。　

STEP 1

申し込み

1. 基本情報を入力します。入力ミスは審査の遅れにつながるのでなるべくしないようにしましょう。

   • 名前、性別、生年月日
   • 電話番号（携帯電話でもOK）
   • メールアドレス
   • 住所
   • 配偶者の有無や世帯人数
   • 住宅ローンの有無、家賃をどのくらい支払っているか
   • 年収や世帯年収
   • 預貯金の金額
   • リボ払い、キャッシング枠の設定について
   • 他社から借り入れている金額
   • 家族カードの申し込み、ETCカードを申し込むか？
   • インターネット口座の手続き（これは後からでもOK）
   • 勤務先の情報

   また、本人確認書類（運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等）、楽天ID、引落口座情報が必要です。

STEP 2

入会審査

2. 入力した情報をもとに審査が行われます。
   審査からカード発行・発送までの進捗はwebページもしくはアプリからいつでも確認することができます。

   審査結果は早ければ1日、遅ければ1週間ほどで出ます。

STEP 3

カード受け取り

3. 申込者本人の受け取りが必要です。
   受け取りの際に、写真付き本人確認書類の提示が必要になります。

   申し込み時の「お申し込み受付のお知らせ」メール到着後、通常約1週間～10日前後で到着します。

   不在票に記載された保管期間が過ぎてしまった場合、楽天カードはカード会社に返送されてしまうので、受け取り日時には必ず家にいるようにしましょう。

自動リボの項目に注意！

楽天カードに申し込む際には注意しなければいけないのが、「自動リボ」の項目です。

リボ払いによって発生する手数料を避けたい場合には「申し込まない」にチェックを必ずつけます。　
もし万が一「自動リボ」に申し込んでしまった場合、利用金額が指定以上になってしまうと勝手にリボ払いになってしまい、無駄な手数料を支払うことになります。

リボ払いの手数料は高いので、どうしても利用する時以外は絶対に利用したくないものです。

楽天カードのキャッシング枠を詳しく解説

楽天カードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。
ショッピング枠とは、買い物等でクレジット決済をして後払いをする時の限度額です。
一方キャッシング枠はクレジットカードでお金を借りるときに利用するものです。

楽天カードのキャッシング枠の基本情報

利用可能額は審査によって決定する1万円から90万円の枠内で、返済期間は一回払いなら60日以内、リボ払いの場合には30万円以下なら最長3年、100万円以下なら最長5年です。　

実質年率は18.00%なので一般的なクレジットカードのキャッシングの相場と同等になっています。
遅延損害金は20.00%で他のカードキャッシングと同じ水準です。

楽天カードのキャッシング枠のメリット

楽天カードのキャッシング枠はクレジットカードに自動で付帯されるものではなく、申し込んで審査に通る必要があります。
ただし、１度審査に通ってさえしまえば、いざお金を借りたいときにすぐに借入をすることができます。

通常の借入であれば楽天銀行のカードローンを利用した方が断然お得ですが、クレジットカードのキャッシングはいざというときの備えになります。

楽天e-NAVIの利用でネットキャッシング可能

楽天カードのキャッシングは振込に対応しています。

楽天カードのサービスである楽天e-naviにログインすると、キャッシング枠がある場合には手続きをするとすぐに銀行口座に振り込んでもらうことができます。

楽天銀行の口座があれば土日祝日でも関係なく最短数分で現金を振り込んでもらえるので便利です。　
他行宛の場合には振込先の銀行が対応している時間帯でなければならず、平日の15時までというのがすぐに振り込んでもらえるタイミングです。

キャッシングはATMでもできる

楽天カードのキャッシングはネットキャッシングのみの対応ではありません。

ATMでキャッシングをして出勤することも可能です。　
銀行やコンビニなどに設置されているATMを使うことで、ATMが稼働している時間帯であればいつでも現金を手に入れられます。

ATMの場合には利用手数料がかかってしまいますが、セブン銀行とは提携しているのでセブンイレブンやイトーヨーカドーなどに設置されているセブン銀行ATMなら手数料がかかりません。

キャッシング機能は海外でも使える！

楽天カードのキャッシング機能は日本国内だけでなく海外でも利用することができるのも特徴です。

空港や各地の銀行に設置されているATMでのキャッシングが可能ですが、全てのATMで使えるとは限らないので注意しましょう。　
無難なのは空港のATMで、大抵の国であればキャッシングできます。

操作方法も日本でキャッシングするのと特に違いはなく、空港であれば日本語の表示に対応していることが多いので安心して借りられるでしょう。

楽天カードのキャッシング枠の審査は非常に厳しい

楽天カードのキャッシング審査は非常に厳しいことで知られています。
その理由は以下の2点です。

1. ショッピング枠がメインのカードだから
2. 総量規制の対象だから（借入額を年収の3分の1以下に制限する法律）

そのためショッピング枠が高額なカードでもキャッシング枠は10万円といったケースもざらであり、審査落ちという方も全く珍しくありません。

楽天カードのキャッシング枠の申し込み条件

楽天カード自体の申し込み条件は先ほどご紹介したとおり、かなり緩い条件と言えます。
一方、キャッシング枠の申し込み条件は厳しく、学生や本人に収入が無い方は申し込むことができません。

楽天カードの発行から6か月経っていないと増枠申請できない

楽天カードを発行してから最低6か月経っていないと、そもそもキャッシング枠の増枠ができないので注意が必要です。
また、以前増枠申請をしたことがある場合は、前回の申請から6か月経っている必要があります。

楽天カードのキャッシングの審査に落ちる3つの原因

審査を受けて落ちてしてしまうのには原因があります。
代表的な3つの原因について紹介するので自分は大丈夫そうかを確認してみましょう。

年収の1/3ギリギリまで借りている場合

まず審査に落ちてしまうのは年収の1/3ギリギリまで別の方法で借りてしまっているときです。

銀行や消費者金融のカードローンを利用していたり、他のクレジットカードのキャッシング枠を使用していたりすると審査は通りにくくなります。　
貸金業法による総量規制で信販会社や消費者金融などは年収の1/3までしか貸すことができません。

他社の借り入れで既にギリギリまで借りてしまっている場合には新たに枠は作れないという判断になりがちです。

在籍確認ができなかった場合

在籍確認ができなかったために楽天カードのキャッシング枠が作れないこともあります。　
審査では返済能力が確かにあることを確認するために、申請された勤務先の電話番号に電話をかけて働いているかどうかを調査しています。

自分が電話に出られなくても問題はありませんが、誰も電話に出ないのが続いたり、申し込みをした人が在籍していないと答えたりしてしまうと在籍が確認できなかったという判断になって審査を落とされてしまいます。

信用情報が傷ついている場合

クレジットカードの審査と同様にキャッシングの審査でも個人信用情報を確認しています。

クレジットカードを発行してもらった時点では信用情報に問題がなかったけれど、その後に携帯電話の料金を延滞してしまったり、ローンの返済が遅れたりした場合には信用情報に事故が記録されています。　
基本的には一度延滞や債務整理などの事故を起こしてしまうと記録が消えるまではキャッシングの審査を通ることはできないので注意しましょう。

楽天カードの一時増額にも審査が必要

無事に楽天カードが作れたあなたは、「ちょっと大きな買い物をするために一時的に限度額をあげたいな」と思ったとしましょう。　
これまで使っていたカードなので、限度額の増額するのもすぐにできるだろうと思いがちですが、実はそれは間違いです。

限度額を一時的に増額するためには、もう一度カード会社による審査を受ける必要があるのです。　
審査の結果、利用上限を一時的に引きあげることができるのです。

なおキャッシング枠の一時増額はできませんので注意が必要です。

楽天カードのこれまでの利用状況で審査される

ショッピング枠の限度額を一時増額してもらうための審査は、これまでの楽天カードの利用状況をメインに審査されます。　
一般的に入会してから６ヶ月以上が経過していて、これまでの支払いが遅延したことがなければほとんどの場合無事に審査に合格すると言われています。

さらに、

・結婚式の資金　
・旅行　
・引越しの費用

など、増額する目的が明確であり、かつ、継続的に続くものではないとみなされれば比較的簡単に増額のための審査を通過することができます。

楽天カードのキャッシング枠を増枠申請する方法

それでは実際に楽天カードのキャッシング枠を増枠する手続きについても見ていきましょう。

一般的な流れは以下の通りとなります。

STEP 1

公式サイトから増枠申請

1. 利用限度額の増枠申し込みは、「楽天e-NAVI」にて24時間手続きすることが出来ます。
   チャットサポートや電話から申し込むことも可能です。

   このとき申し込み情報に間違いがあると審査に通らない可能性があります。　
   情報は正確に入力しましょう。

STEP 2

必要書類の提出

2. 70万円以上の利用限度額を希望する場合、収入証明書が必要になります。

STEP 3

増枠審査

3. 審査は早ければ1日で完了します。
   だいたい1週間程度で完了することが多いです。

   在籍確認は基本的にはありません。

   審査結果はメールで通知されます。

楽天カードのキャッシング枠を増枠する時に注意すべきこと

増枠審査にはリスクがあるということも把握しておく必要があります。
増枠を申請するリスクをきちんと把握しておき「本当に申請するべきか」を考える必要があります。

ここからは楽天カードのキャッシング枠を増枠する際の注意点を紹介しますので、しっかりチェックしてください。

利用停止・減額になる恐れがある

楽天カードで増枠申請するとき必ず把握しておきたいリスクがあります。

• 増額審査を通過できずに限度額が減少する可能性がある
• 審査落ち後にカードの利用が停止される可能性がある

増枠どころか限度額が減らされたり、カードが停止されたりする可能性があるのです。　
これは利用実績が非常に悪い人に見られることです。　

日頃から返済は遅れがちな場合は増額申請を見送ったほうが良いかもしれません。

審査が終わるまでは追加借入できない

「増額審査」とは厳密に言うと、限度額の見直しを行う手続きになります。
契約内容に問題がないか、現在の限度額で問題がないかをチェックされるわけです。

審査の結果によっては前述の通り減額や利用停止になる可能性があります。　
そのため、増額申請後は審査結果が出るまで借入は一切できません。　
借入をする予定があるタイミングでの申請をしないよう注意が必要です。

Q.増額審査中になぜ借入できない？

増額は、利用限度額の見直しという契約内容の変更に該当します。　
初回審査で決定された利用限度額を引き上げる行為で、「初回審査時よりも信用力が高まっている必要」があります。

これまでの取引実績や信用力を審査した結果、減額や利用停止になることも十分考えられます。　
そのため増額申請に基づく審査中は利用できないケースが多くなっているのです。

利用したいタイミングに使えないということにならないよう、気を付けなくてはなりません。

楽天カードでキャッシングができない理由

楽天カードでキャッシングができないのには必ず原因があります。
原因を特定できればおのずと対処方法も決まってくるので、まずはよくある事例から自らの状況と照らし合わせてみましょう。

キャッシング枠が設定されていない

楽天カードのキャッシング枠は、カードを発行する際に「カードのキャッシング枠」を選択することで申し込むことができます。

キャッシング枠が未設定だと楽天カードでキャッシングできませんが、後からでも楽天e-NAVIから申し込むことができます。

ショッピング枠やキャッシング枠が上限に達している

キャッシング枠が上限に達すると、その時点で楽天カードでのキャッシングができなくなります。
注意したいのが「ショッピング枠の中にキャッシング枠が含まれている」ということです。

例えば、ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が30万円に設定されていたとしても、ショッピング枠を40万円使ってしまえば、キャッシング枠も10万円に減ってしまいます。

つまり「キャッシングを利用していないのにキャッシング枠が減っている」のはショッピング枠の利用によるもので、キャッシングを利用したからではありません。

楽天カードが利用停止になっている

楽天カードが利用停止になると、キャッシングできなくなります。
利用停止となる主な原因は「滞納」や「規約違反」です。

滞納

クレジットカードの支払いを滞納して利用停止になってしまった場合、再び利用できるようになるのはカード会社が支払いを確認してからになります。

さらに支払いを遅延した場合は遅延損害金を支払わなければなりません。
枠によって利率が定められており、ショッピング枠とキャッシング枠の遅延損害金は以下の通りです。

規約違反

換金目的での商品購入やクレジットカードの現金化は、利用規約の中で明確に違反とされています。
規約違反の情報は信用情報機関のCIC（株式会社シー・アイ・シー）に「加盟会員と締結した契約の内容や支払状況を表す情報」として登録されてしまいます。
登録されると、いわゆる「ブラックリストに載ってしまう」ということになり、今後のクレジットやローンの申込みにも悪影響があるので注意しましょう。

＞＞自分がブラックリストに載っているか確認する方法・載ってしまった時の対処法についてはこちら

楽天カードがロックされている

楽天カードがロックされると、安全のためキャッシング機能が一時的に使えなくなります。

楽天カードがロックされる条件は、主に「暗証番号を複数回間違える」というものです。
何者かの不正アクセスによる暗証番号の間違いと判断され、楽天カードがロックされます。

ただ、磁気カード読み取り方式によるキャッシング利用は、ロックされても翌日には解除されます。
一方で、ICチップ読み取り方式にて暗証番号を間違えると、永久的にロックされカードを作り直さなければいけないので注意しましょう。

メンテナンスなどそのほかの原因

利用者側がトラブルを起こさなくても、ATMやカードの劣化などによってキャッシングが使えなくなる場合があります。
ここまで紹介した原因が思い当たらない人は、以下の原因も確認しましょう。

ATMがメンテナンス状態になっている

ATMがメンテナンス状態になると、キャッシング機能が使えない場合があります。
ただ、ATMのメンテナンスが終わるまで待てばいいので、簡単に解決できるでしょう。
また、ATMが営業時間外でもキャッシングできない場合もあるので、事前にATMの営業時間について調べておくと困りません。

カードの磁気が劣化している

カードの磁気が劣化すると、キャッシング機能が使えなくなります。
カードの磁気は、主に財布からのカードの出し入れによって劣化していきます。
結果的に、磁気カードの読み取りで認識されなくなるのです。

磁気不良の場合は無料でカード交換ができるので、楽天カードの会員ページから申請しましょう。

カードの有効期限が切れている

キャッシングできないのは、カードの有効期限が切れているからというのも考えられます。
楽天カードがクレジットカードとしての効力を発揮するのは、カードに設定された有効期限までです。
期限を越えると、クレジットカードとしては機能しなくなります。

ただ、有効期限が切れる前に楽天側から新しいカードが届くので、そこまで大きい問題ではありません。
しかし、住所変更などによってカードが届かないケースもあるため、有効期限が切れてもカードが届かない場合は楽天カードに問い合わせましょう。

楽天カードでキャッシングできないときの対処法

楽天カードでキャシングできないときは、原因ごとに適切な対処を施すのが一番です。
以下では、楽天カードでキャッシングできないときの対処法について見ていきましょう。

楽天カードのコールセンターへ電話する

楽天カードが利用停止になったら、以下の楽天カードコールセンターに電話しましょう。

楽天カードコールセンター

担当者が電話に出たら、楽天カードが利用停止になった旨を伝えます。
すると、なぜ楽天カードが利用停止になったかを教えてくれます。

例えば、楽天カードの支払い滞納による利用停止だと発覚した場合は、滞納分の支払いを済ませて利用停止を解除できます。
その他の原因でも解決方法を教えてもらえるので、指示に従って楽天カードのキャッシングを利用できるようにしましょう。

クレジットカードやローンの支払いができているかを確認

楽天カードが利用停止になったときは、クレジットカードやローンの支払いができているかを確認しましょう。

楽天カードの料金を滞納していなくても、ほかのクレジットカードやカードローンを滞納していると利用停止の対象になる場合があります。
なぜなら、全てのカードやローンの滞納情報などが分かる信用情報を見て、カード会社が利用停止にするかを決めているからです。

そのため、楽天カードだけではなく、現在利用している全てのカードやローンの支払いができているかも確認してください。

返済が送れていたら連絡・対処する

返済が遅れているカードやローンがあったら、対象となる運営会社に連絡しましょう。
返済が遅れているのも関わらず連絡をしないと、運営会社は「支払う意思がない」と判断する可能性があります。
その結果、督促状を出されたり、最悪の場合裁判に掛けられるかもしれないので注意してください。

連絡の際に返済に関する相談もできるので、良い方向に進展させるためにも連絡するようにしましょう。
そして、返済が遅れているカードやローンについて対処するのがベストです。

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