ACマスターカードは審査なし?審査基準とメリット・デメリットを解説
最終更新日:2024年06月10日

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ACマスターカードは、一部で「ACマスターカードは審査がない」「ACマスターカードは絶対に審査に通る」などの噂があります。
そのため、クレジットカードの審査に不安がある方に注目されることが多く「ACマスターカードはやばい」としばしば言われるカードです。
しかし、結論から言うとACマスターカードはきちんと審査が行われます。
ただACマスターカードは、他社クレジットカードの審査に落ちてしまった方でも持てる可能性が残されています。
そこでこのページでは、ACマスターカードの審査基準やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
ACマスターカードは審査なしではない!
ACマスターカードは審査がないわけではありませんが、他社で審査に落ちてしまった人でも審査に通ることがあるクレジットカードです。
クレジットカードは、カードで買い物した代金を翌月にまとめての「後払い」です。
そのため、すべてのクレジットカードは必ず審査が行われます。
また、審査がないに等しいほど甘いと、カード会社としては利用代金の回収ができずに損失となるリスクが高まることに。
そのため、ACマスターカードも後払いの利用代金がきちんと回収できるかという審査が行われるのです。
ACマスターカードは、他社クレジットカードとくらべると過去の延滞があまり重視されないのが大きな特徴です。
そのためACマスターカードは、過去の延滞が理由でクレジットカードの審査に不安がある方でも発行される可能性が高いと言えます。
ACマスターカードの審査で見られるポイント
ここから、ACマスターカードの審査で重視されるポイント3つについて説明します。
1.年齢
ACマスターカードに申し込むには、18歳(高校生を除く)〜72歳という年齢要件を満たしている必要があります。
他社ゴールドカードやプラチナカードだと申し込みができる年齢が20歳以上や30歳以上のものがあります。
そのことを思うと、ACマスターカードは多くの方が申し込めるクレジットカードだと言えます。
また、「学生を除く」などと書かれていないので学生の方でも申し込みできます。
年齢上限が72歳ということは、仕事を退職して年金のみで生活されている高齢の方も含んでいます。
このことから、ACマスターカードは年金収入のみの方も発行される可能性が高いと言えます。
2.職業・収入
職業・収入はACマスターカードだけでなく、全てのクレジットカードの審査で重視される項目です。
収入は多いに越したことはありません。ただ、多くのクレジットカード会社は職業も重視します。
クレジットカードの利用代金は、毎月発生し続けるものなので、安定した収入が得られる職業の人は、カード会社からの評価が高くなります。
安定した職業を具体的に挙げると、公務員や会社員です。また、会社員でも規模の大きな会社であるほどカード会社からの評価は高くなります。
そのため、パート・アルバイトや派遣社員、個人事業主といった職業の方は、クレジットカードの審査に不安を持つことも少なくないでしょう。
実際、一部のゴールドカードやプラチナカードには「パート・アルバイトの方はお申し込みいただけません」と明記されています。
その点ACマスターカードは他社クレジットカードと比べると職業が重視されない傾向にあります。
パートやアルバイト、派遣社員、個人事業主の方でも申し込めますし、カードを発行できる可能性は十分にあります。
3.他社カードローンの借入状況
他社カードローンの借入状況も、ほぼ全てのクレジットカードの審査で重視されます。
その理由は、カードローンの借入金額が多い人は、クレジットカード利用代金の支払い能力が下がるからです。
カードローンなど借入ができる総額は、法律で年収の3分の1以内までと決まっています。これを総量規制といいます。
この総量規制が理由で、カードローンの契約金額が多いとACマスターカードの審査は不利になります。
一般的なクレジットカードは、カードローンの契約金額が多い人だとキャッシング枠が0円で発行されます。
先ほど説明した総量規制が適用されるのは、クレジットカードのキャッシング枠のみです。
ショッピング限度額の上限は法律で明確に決められていないので、クレジットカード会社の判断で発行できます。
ところが、ACマスターカードは必ずキャッシング枠が設定される珍しいクレジットカードです。
ACマスターカードがキャッシング枠ゼロで発行されることはありません。
そのため、他社カードならキャッシング枠ゼロで発行される方であっても、審査落ちとなりカードが発行されないのです。
このことから、総量規制に不安がある方は、ACマスターカードではなく他社クレジットカードの申し込んだ方が発行される可能性が高くなります。
金融事故がある方は発行されない
ACマスターカードは先ほど説明したように、他社クレジットカードと比べ過去の延滞が理由で審査落ちする可能性が低いのが特徴です。
そのため、過去にクレジットカード利用代金やローン返済日を延滞したことがあり、クレジットカードの審査に不安がある方におすすめです。
ACマスターカードが延滞による審査落ちの可能性が低いのは、あくまでも他社クレジットカードと比較した場合であり、延滞の回数や金額によっては審査落ちする可能性は十分にあることに注意しましょう。
自己破産などの金融事故がある方は、多くのクレジットカードと同様にACマスターカードも発行されない可能性が高くなります。
金融事故は履歴が残る
金融事故があると、5〜10年間は信用情報機関に履歴が残ります。
3つの信用情報機関のうち1つでも金融事故の履歴が残っている間は、たとえ審査が柔軟なACマスターカードであっても発行される可能性はありません。
履歴が消えたら発行される可能性が高まる
5〜10年が経過し信用情報機関から金融事故の履歴が消えた直後も、新しいクレジットカードの審査に通過できる可能性は低いままです。
その理由は、過去に金融事故がある人にクレジットカードを発行すると、カード会社としては利用代金が回収できないリスクが高いと判断されるからです。
ACマスターカードは、喪明けの状態でも発行される可能性が高いクレジットカードの1つです。
そのため、喪明けでクレジットカードの利用代金をきちんと支払う実績を作るのに適しています。
ACマスターカードの利用履歴が信用情報機関に登録されれば、他社クレジットカードの審査に通過できる可能性は大きく高まるわけです。
ACマスターカードのメリット3つ
1.土日祝日でも最短20分でカード発行
ACマスターカードの1つ目のメリットは、土日祝でも最短20分でカードが発行されることです。
ACマスターカードは、全国に設置された無人契約機「むじんくん」で申し込み可能です。
むじんくんでの申込みは平日はもちろん土日祝でも対応している上、その場で審査が行われ最短20分で物理的なクレジットカードが発行されます。
多くのクレジットカードは、インターネット申し込みからカードが自宅に届くまでの期間は短くて3日程度。
そのため、ACマスターカードは急ぎでクレジットカードが必要だという方に適しています。
※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
2.自動キャッシュバック
多くのクレジットカードは、利用代金に応じてポイントが貯まります。そして貯めたポイントをカード会員サイト上で手続きし、利用代金からの引き落としや共通ポイントに移行して活用します。
ただ、クレジットカードのポイント移行手続きは面倒なのが実際のところです。また、多くのクレジットカードはポイント有効期限がすぎると失効してしてしまいます。
一方ACマスターカードは、ポイントが貯まるのではなく毎月の請求代金から自動的に差し引きされるしくみ。
そのため、ポイント交換の手続き不要で有効期限切れの失効を心配する必要はありません。
3.郵送物がない
先ほども説明したとおり、ACマスターカードは全国に設置された無人契約機「むじんくん」で申し込み・発行ができます。
申し込み後むじんくんでクレジットカード本体を受け取れるため、自宅に郵送物がないというメリットがあるわけです。
クレジットカードを持ちたい方の中には、「家族にバレたくないから自宅に郵送物が届くのは困る」と考える方も多いもの。
ACマスターカードなら、家族にバレずにクレジットカードを手に入れることができます。
ACマスターカードのデメリット4つ
申し込み前に上記4つのデメリットをきちんと把握しておきましょう。
1.リボ払い専用カード
ACマスターカードの1つ目のデメリットは、リボ払い専用カードだということです。
多くのクレジットカードは、利用代金を翌月にまとめて一括で支払います。しかし、ACマスターカードは1か月の利用代金に関わらず、5,000円や1万円など決まった金額を支払うしくみです。
そして、支払いが残った利用代金は翌月以降に繰り越されます。
リボ払い専用カードは、カードをどれだけ使っても毎月の負担が増えないというメリットがあります。
ただ、リボ払いの金利手数料が発生するのが大きなデメリットです。
リボ払いの金利手数料は年率18%程度と高額なので、通常のクレジットカードと同じように使っているとリボ払い手数料の負担が大きくなってしまいます。
2.還元率0.25%と低い
ACマスターカードの0.25%という還元率は、一般的なクレジットカードの半分です。
そのことを思うと、ACマスターカードはポイントでの節約には適していません。
3.ETCカード・家族カードなし
多くのクレジットカードは、配偶者など家族の方がほぼ審査なしで持てる家族カードだったり、高速料金の支払いに使えるETCカードが発行できます。
ところが、ACマスターカードは家族カードやETCカードが発行できません。
そのため、ご家族と一緒にクレジットカードを使いたい方やETCカードが欲しい方には、ACマスターカードは適していません。
4.サービス・特典は一切ない
ACマスターカードの4つ目のデメリットは、付帯サービスや特典が一切ついていないことです。クレジットカードの中には、以下のサービス・特典がつくものがあります。
多くのクレジットカードに付帯するサービス・特典
- 旅行傷害保険
- ショッピング保険
- 特定の施設での割引
上記のサービス・特典はカードの年会費に比例して豪華になる傾向があります。また、最近では年会費無料カードの中にもこれらが付帯することがあります。
ACマスターカードは、残念ながらサービス・特典は一切付帯しません。
年会費無料カードなので仕方ないとも言えますが、もしクレジットカードのサービスや特典に期待するならACマスターカードはおすすめできません。
ACマスターカードの申込方法
ここから、上記3つの申込方法について説明します。
インターネット
インターネットでの申し込みは、スマホやパソコンから手軽に申し込みができるのがメリットです。
一方、高齢の方などネット環境が利用できない方だと利用できないのがデメリットです。ただ、このページを読んでくれている方はネット環境があるということなので、これは当てはまりません。
クレジットカードの申込みで必要な「本人確認書類」も、スマホから送れます。
ACマスターカードは、インターネットから申し込んでもカードの受け取り方法を以下2種類から選択できます。
- 郵送
- 来店受け取り
郵送とは、多くのクレジットカードと同じように自宅にクレジットカード本体が郵送されます。
そして来店受け取りとは、全国のむじんくんやアコム窓口まで足を運んでカードを受け取ることです。
自宅を空けることが多い方、クレジットカードに申し込んだことを家族にバレたくない方は来店受け取りがおススメです。
「むじんくん」または窓口
窓口に本人確認書類を持って申し込みに行けば、最短30分で審査が完了してカードが発行されます。発行されたカードは、すぐに利用することが可能です。
また、全国に設置された自動契約機「むじんくん」なら、平日だけでなく土日祝日でも申込み・カード発行に対応しています。
そのため、急ぎでクレジットカードが必要な方は、アコムの窓口や「むじんくん」に足を運んで申し込むことをおすすめします。
郵送・FAX
申込用紙に必要事項を記入し、本人確認書類のコピーとともに郵送・FAXします。
アコムのフリーコール「0120-07-1000」に連絡すれば、入会申込書を郵送してくれます。
郵送・FAXはインターネット申し込みに不安があったり、スマホやパソコンを持っていない方でも申し込めるのがメリットです。
ただ、アコムから入会申込書が届くまでの時間を考えると、カードが手に入るまでの日数が長くなるというデメリットがあります。
このページを読んでくださっている方はインターネットができる環境は整っているはずなので、インターネットまたは来店で申し込むことをおすすめします。
まとめ
ACマスターカードは審査がないわけではありません。
ただ、消費者金融業者が発行する唯一のクレジットカードであることから、独自の審査基準を採用しています。
そのため、以下の方にはおすすめです。
ACマスターカードをおすすめできる方
- 学生の方
- 専業主婦(主夫)の方
- 年金生活者の方
- パート・アルバイト収入の方
- 派遣社員の方
一方、ACマスターカードはキャッシング機能が必須だという珍しい特徴があります。
そのため、すでにクレジットカードのキャッシング枠やローン契約が年収の3分の1近くに達している方にはおすすめできません。
他社クレジットカードならキャッシング機能で発行される可能性が残されていますが、ACマスターカードだと審査落ちしてしまいます。
また、審査とは直接関係ありませんが、以下2点もACマスターカードの大きな特徴です。
- 最短20分で発行される
- 店頭受け取りなら自宅に郵便物が届かない
このことから、ACマスターカードは急ぎでクレジットカードが必要な方や自宅への郵送に不都合がある方にもおすすめです。
反面、クレジットカードとしての機能・サービスは他社カードと比べて劣っていると言わざるを得ません。
そのため、審査や発行スピードなどにメリットを感じない方であれば、他社クレジットカードを持った方がメリットが多くなります。
とは言え、ACマスターカードは他社カードにはないメリットが多いユニークなクレジットカードです。ぜひこの機会に申し込み、手に入れることをおすすめします。
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