40代におすすめの転職サイトを徹底比較|転職成功のポイントとは?
最終更新日:2023年08月31日

転職サイトや転職エージェントのサービスはたくさんありますが、どれを選んでも同じというわけではありません。
例えば、40代であれば探したいのは「ミドルクラス・ハイクラス以上の求人」「年収アップやキャリアアップが期待できる求人」が中心になるでしょう。
この記事では40代におすすめの転職サイト・エージェントおよび転職支援サービスの選び方についてまとめました。
また、40代の転職を成功させるためのポイント、40代で転職するときの注意点もあわせて解説します。
40代での転職はなかなか上手くいかないケースもあるため、応募・面接の前にしっかりと準備をすることが重要です。
「40代の転職サイトの選び方を教えてほしい」「40代で転職するメリット・デメリットを押さえておきたい」「20代や30代での転職との違いを知りたい」という方はぜひ参考にしてください。
40代におすすめの転職サイト・転職エージェント10選
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは、株式会社リクルートが運営するハイクラス転職希望者向けのサービスです。
年収800万円〜2,000万円以上の求人も多数あり、会員登録をすることで会員限定の非公開求人などの情報を得ることもできます。
また、リクルートダイレクトスカウトの最大の特徴は、ヘッドハンターや企業担当者からのスカウトがある点です。
会員登録の際に作成する匿名レジュメを見たヘッドハンターや企業からスカウトメールが届きます。
会員登録をしたらヘッドハンターが代わりにあなたに合った求人情報を探してくれますし、企業の担当者とも直接連絡が取れるので転職をスムーズに進めやすいでしょう。
ヘッドハンターからのスカウト、企業からのダイレクトスカウトを利用することで、自分ひとりでは見つけられなかった求人情報に出会える可能性もあるのです。
doda X
doda Xはスカウトサービスと求人紹介サービスの両方を利用できるのが特徴です。
人材紹介会社のヘッドハンターが職務経歴書を確認し、転職希望者に対してスカウトを送るパターンだけでなく、転職希望者本人が求人検索によって自ら応募することもできます。
スカウトサービスなら非公開求人の情報も得やすいですし、掲載されている求人もハイクラス求人に特化しています。
ハイクラス転職を狙っている人、転職のチャンスを広げたい人におすすめの転職支援サービスだといえます。
また、dodaエージェントサービスに登録すれば、ハイクラス転職向けのカウンセリングを受けることも可能です。
dodaの専属カウンセラーによる書類添削や面接対策を受けられ、転職希望者の市場価値アップをサポートしてくれます。
※ 転職カウンセリングはすべての登録者が受けられるわけではありません。対象者には事務局からメールや電話で連絡があります。
ビズリーチ
ビズリーチの特徴は年収1,000万円以上の求人が充実していることです。
ビズリーチはスカウトサービスのあるハイクラス転職サイトで、求人の3分の1以上が年収1,000万円以上(※1)の高年収求人となっています。
※1 2021年1月現在。
また、自分で求人情報を検索することもできるため、より幅広い選択肢から転職先を選ぶことができるでしょう。
加えて、「まだ転職すべきかどうか迷っている」という方にもビズリーチはおすすめです。
会員登録後、サイト内で職務経歴書を作成することになります。
その職務経歴書を閲覧した企業などからスカウトが届くため、「どのくらいの市場価値があるのか」「どのようなオファーがあるのか」を知ることがきます。
今すぐに転職しようと考えていなくても、スカウトに返信することで企業やヘッドハンターと接点を作れ、今後のキャリアの選択肢を増やすことができるでしょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは扱っている求人数の多さが特徴のひとつです。
株式会社リクルートのエージェント型の転職支援サービスで、キャリアアドバイザーと面談後、あなたに合った求人情報を紹介してくれます。
公開求人399,752件、非公開求人290,942件(※1)と非常に多くの求人情報が扱われているので、自分の希望条件に合う求人情報を見つけやすいでしょう。
※1 2023年6月17日時点。
職種や勤務地だけでなく、保有しているスキルや資格などから求人情報をフィルタリングすることも可能です。
また、紹介された企業へ応募する場合は、その企業への推薦もしてくれます。
応募書類の添削や面接対策なども受けられますし、内定後の年収交渉や入社日の調整、退職手続きに関するアドバイスなどのサポートもあります。
ハイクラス転職に特化しているわけではありませんが、求人数が多く、さまざまな内容の求人が扱われており、選択肢を増やすためにも登録しておいて損はありません。
マイナビエージェント
マイナビエージェントはアドバイザーによるサポートが充実している転職エージェントサービスです。
キャリアアドバイザーは業界ごとの専任制となっており、各業界の転職事情を詳しく教えてもらえます。
さらに、キャリアアドバイザーとは別に企業担当アドバイザーもおり、企業の人事担当者とやり取りをしているため、一般的な求人票にはないような情報も把握しています。
転職を希望する企業の職場の雰囲気なども教えてもらえ、転職を検討する際の材料になるでしょう。
会員登録後はキャリアアドバイザーと面談をすることになりますが、面談場所は全国各地にあります。
また、電話やWebでの面談にも対応しているため、面談場所への移動が難しいケースでもサポートを受けることが可能です。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは管理職や技術・専門職に特化している転職支援サービスです。
さらに、扱っているのはミドルクラス・ハイクラス以上の求人で、外資系企業などへの転職に強いのも特徴のひとつです。
JACリクルートメントには1,000人以上のコンサルタントが在籍していて、ヒアリング後、転職希望者の経験やスキルに合った求人情報を紹介してくれます。
また、選考通過のためのサポートだけでなく、入社条件や入社日の調整などのアフターフォローもしっかりと行ってくれます。
加えて、「転職したいがキャリアに悩んでいる」「どんな仕事が向いているのかが分からない」というときも、コンサルタントによるサポートが有効です。
転職のプロが詳細にヒアリングを実施してくれ、適職発見に役立つでしょう。
ワークポート
「転職活動を始めたいが何から手を付ければ良いのかが分からない」「他人より優れているスキルなどが思い浮かばず、転職できるのか不安」といった方におすすめなのがワークポートです。
ワークポートでは転職コンシェルジュが非公開求人も含む求人情報の紹介、面接日程の調整などを行ってくれます。
転職決定人数No.1(※1)、転職相談実績67万人という実績があるので、転職について不安がある人も安心して活動できるでしょう。
※1 リクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING ~2022年度下半期~』(2022年10月~2023年3月)にて、『転職決定人数部門 第1位』を受賞。
転職コンシェルジュは面談を通して、転職希望者の転職市場における価値の発見をサポートしてくれます。
本人が把握していないような強みも、転職コンシェルジュという第三者の視点なら発見できる可能性があるのです。
これは企業側が求める人材をしっかりと理解しているからこそで、転職コンシェルジュを利用する大きなメリットになります。
面談ではこれまでの経験や保有するスキルなどを細かく伝えるようにしてください。
パソナキャリア
パソナキャリアはハイクラス転職向けのエージェントサービスです。
特に転職によって年収をアップさせたい人におすすめで、求人の半数が年収800万円以上で、年収アップ率61.7%という実績があります。
また、転職のサポートを行ってくれるコンサルタントも、ハイクラス求人に特化しています。
各業界・職種の転職事情に精通したコンサルタントが、転職の準備から内定後までしっかりとサポートしてくれます。
書類添削や面接対策だけでなく、年収交渉なども行ってくれるので、納得のいく転職をしやすいでしょう。
パソナキャリアの拠点・面接場所は「東京」「大阪」「名古屋」「横浜」「広島」「福岡」です。
面談ではエリアごとの転職情報も得られますが、来社が難しいケースでは電話やWebでカウンセリングを受けることもできます。
From40
From40は40代、50代のミドルシニアの転職支援に特化した転職求人サイトです。
スカウトサービスに対応しているため、企業からスカウトのメッセージが届くこともありますし、登録後は非公開求人の情報も閲覧できるようになります。
40代で転職するケースは少なくありませんが、これまでの経験やスキル・資格、希望の条件などによっては、転職活動が難航するケースもあります。
一方、From40で扱われているのは40代や50代も対象の求人情報なので、「年齢が原因で書類選考に落ちる」などのミスマッチが起きにくいでしょう。
また、登録後のオファー率85%(※1)という実績もあり、高確率で企業からのスカウトを受け取れます。
※1 2017年11月現在の登録者と総オファー数から算出した数値です。
ただし、ミドルシニアの転職に特化しているということもあって、大手に比べると扱っている求人数は多くありません。
ハイクラス以上の求人数も多くはないため、主にミドルクラス〜ハイクラスの求人を探したい人におすすめのサービスです。
外資系・日系グローバル企業への転職を狙う40代におすすめの転職サイト
エンワールド
エンワールドは外資系企業やグローバル企業の求人情報を扱う転職エージェントサービスです。
年収1,000万円以上のマネージャー職、スペシャリスト職などの求人が充実していて、「キャリアアップしたい」「外資系・グローバル企業で働きたい」という人におすすめです。
また、正規雇用以外の求人情報が充実しているのもエンワールドの特徴です。
マネジメントやスペシャリストのスキルがあっても、契約社員や派遣社員という選択肢を取ることができ、勤務時間や勤務地などの条件を優先したい人に向いています。
このような求人はほかの転職支援サービスでは見つけにくいです。
自身の能力を生かしてライフスタイルに合った働き方をしたい人、ブランクがあるので最初は非正規雇用で働きたいという人は、エンワールドにも登録しておきましょう。
ランスタッド
ランスタッドは世界39の国と地域に拠点を置いている総合人材サービスです。
正社員だけでなく、派遣社員の求人情報もあり、自分の働き方に合った転職をしっかりとサポートしてくれるでしょう。
また、ランスタッドの無期雇用であれば、派遣先・請負の業務が完了しても、ランスタッドとの雇用契約は終了しません。
そのため、一般的な有期雇用の派遣契約と比べて雇用自体が安定しますし、同じ職場で長期間働くこともできるようになります。
サービスに登録する際には希望する働き方(正社員・派遣・アルバイトなど)を選択しますが、ヒアリングのために来社が必要なケースも出てきます。
ただ、ランスタッドは日本にも北海道から九州まで複数の支店があるので、対面でもサポートを受けやすくなっています。
ロバートウォルターズ
「語学力を生かした仕事に就きたい」という人におすすめなのがロバートウォルターズです。
外資系や日系グローバル企業への転職に特化した支援サービスで、1985年にイギリスのロンドンに人材紹介会社として設立されました。
日本においては東京都と大阪府を中心に転職支援を行っており、正社員だけではなく、派遣社員・契約社員へのキャリアアップもサポートしてくれます。
また、取り扱っている業種・職種も豊富です。
エグゼクティブや金融、経理・財務、法務・コンプライアンス、ITなどに加えて、営業やマーケティング、物流、サービス業、医療・医薬など幅広い種類の求人情報を得ることができます。
外資系企業や日系グローバル企業での就業経験がない場合も、英語での履歴書や職務経歴書の作成をサポートしてくれます。
さらに、面接の対策もしっかりと行ってくれるため心配はいりません。
40代女性におすすめの転職サイト・転職エージェント
LiBz (リブズ)
リモートワークやフレックス勤務の求人情報もほしいという女性には、LiBz(リブズ)がおすすめです。
LiBz (リブズ)はフルタイム以外の求人情報も多く扱っており、スカウトサービスにも対応しています。
会員登録後に気になる求人情報を見つけたら「興味がある!」ボタンを押すことで、求人を出している企業からスカウトやオファーが届くこともあります。
また、エグゼクティブ案件や業務委託案件などの取り扱いもあり、自分の働き方に合った求人を探すことが可能です。
加えて、求人情報には募集しているポジションに対して 企業が「何を求めているか」「どのような課題の解決を期待しているか」なども記載されています。
そのため、転職希望者側も、応募に際してより明確なビジョンを持つことができるでしょう。
type女性の転職エージェント
type女性の転職エージェントは株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職支援サービスです。
女性の転職・求人情報に特化していて、25年以上の支援実績のある転職エージェントです。
キャリアデザインセンターは「女の転職type」も運営しており、女性の転職に関する十分なノウハウを持っています。
面接時の服装やメイクなどは、女性転職に関するノウハウを持っているキャリアカウンセラーの方が相談しやすいでしょう。
個別での転職相談会も行っているため、転職活動の仕方に悩んでいる女性にもおすすめです。
マイナビ女性のお仕事
マイナビ女性のお仕事は、自分に合った求人情報を検索しやすい転職サイトです。
さまざまなキーワードで求人情報をフィルタリングすることができ、「40代の女性が活躍中」や「女性の管理職活躍中」「リモートワーク」「ブランクあり」などでも検索できます。
女性が活躍できる求人を見つけるのには、マイナビ女性のお仕事が役立つでしょう。
また、正社員以外にも、契約社員や業務委託、パート・アルバイトなどの求人情報も検索可能です。
自身で検索するタイプの転職サイトなので、「こだわりの条件がある人」「自分のペースで転職活動を進めたい人」などにおすすめです。
【40代向け】総合型と併用したい特定の業種・職種に特化した転職サイト
アンテロープキャリアコンサルティング
アンテロープキャリアコンサルティングは、金融業界やコンサル業界への転職に特化している転職支援サービスです。
専任の転職エージェントからは、転職市場での価値を高めるためのアドバイスを貰えますし、非公開求人も紹介してもらえます。
コンサルや金融業界への転職はハイレベルな人材と競合しやすく、求められるスキルも高度になるため、通常の転職サイトからは応募が難しいケースもあります。
一方、アンテロープキャリアコンサルティングなら非公開求人から応募することができ、未経験からのハイクラス転職も可能です。
また、転職後のスムーズな業務開始を支援する無料の「スタートアップ・コーチング」、質問に答えていくだけで適職発見のヒントになる「パーソナリティ診断」、コンサル業界への転職で求められる「論理的思考力テスト」など多種多様な支援も受けられます。
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングはコンサルタントの転職に特化しているサービスです。
コンサルティングファームへの転職や未経験からのコンサル転職だけでなく、フリーのコンサルタントを目指す人への支援、コンサルを辞めたあとのキャリア支援も行っています。
そのため、「一度転職したら終わり」というわけではありません。
アクシスコンサルティングの現役コンサルタントへの転職サポート期間は平均3年というデータがあり、何度でも頼ることができる転職支援サービスだと分かります。
また、アクシスコンサルティングの求人の約77%は非公開求人です。
扱っている求人の多くが通常では得にくい非公開求人なので、ほかのサービスで出会えなかったような案件を見つけられるかもしれません。
レバテックキャリア
レバテックキャリアはIT業界・Web業界のエンジニア・クリエイター転職に特化したサービスです。
レバテック株式会社にはエンジニア志望向けの「レバテックルーキー」、学生向けの「レバテックカレッジ」もありますが、レバテックキャリアは経験者向けのサービスになります。
レバテックキャリアはエージェント型の転職支援サービスで、業界に精通したアドバイザーが一人ひとりに合わせた支援を行ってくれます。
また、会社ごとに専任の担当者を設置しているため、他社では得にくい情報も入手しやすいでしょう。
加えて、面接対策も企業別ですし、職務経歴書の添削サービスでは、レバテックキャリアのアドバイザーだけでなく、現役のエキスパートエンジニアもチェックしてくれます。
これらのような細かなサポートがあるからこそ、レバテックキャリアは高い内定率を維持できています。
ウィルオブテック
ウィルオブテックはキャリアアップ、年収アップを目指すエンジニアにおすすめの転職支援サービスです。
専属のキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの2名体制でサポートしてくれます。
2名のアドバイザーによる客観的な視点でのサポートは市場価値を高めるのにも役立つでしょう。
扱っている求人のうち、約7割が非公開求人となっており、それらの中から転職希望者のスキルや経歴に合った求人を紹介してくれます。
スピーディなミドルクラス、ハイクラスのエンジニア転職を目指したいという方には、サポートが充実しているウィルオブテックがおすすめです。
MS AGENT
MS AGENTは士業や管理部門への転職に特化したエージェント型のサービスです。
30年以上の転職支援実績があり、経理や人事、会計士、税理士、弁護士などの転職を手厚くサポートしてくれます。
また、保有する資格別に転職情報を検索することも可能です。
士業や管理部門の転職情報は一般的な転職サイトでは探しにくいでしょう。
求人情報のうち、約90%が非公開求人となっており、中にはMS AGENTのみが扱っている求人もあります。
専任のキャリアアドバイザーからは求人情報の紹介、選考対策、面接日程の調整、給与交渉などのサポートを受けられます。
会員登録は無料で、各種セミナーや個別相談会も実施しているので、ぜひ利用してみてください。
m3.com CAREER(M3 CAREER AGENT)
m3.com CAREERのM3 CAREER AGENTは医師転職を支援するサービスです。
医師の転職に精通しているコンサルタントが在籍しており、扱っている非公開求人や独占求人の多さも特徴のひとつです。
常勤だけでなく、非常勤やスポット勤務の求人情報も扱っているので、ライフスタイルに合った求人情報を見つけやすいでしょう。
また、コンサルタントから紹介のあった求人情報に応募する場合は、匿名による応募が可能です。
個人情報の管理も厳重に行われており、「周りには知られずに転職活動を進めたい」というケースも心配いりません。
掲載求人数も39,688件(※1)と非常に多く、医師の転職を最初から最後まできっちりとサポートしてくれます。
※1 2023年6月18日時点。
加えて、薬剤師のための「薬キャリAGENT」、麻酔科医のための「アネナビ!」など、医師以外の方向けの転職支援サービスもあります。
マイナビグループのサービス
「マイナビエージェント」や「マイナビ女性のお仕事」以外にも、マイナビグループにはさまざまな特化型の転職支援サービスがあります。
大手だからこそ求人が豊富で、蓄積されたノウハウに基づく転職サポートを受けられるでしょう。
- マイナビIT AGENT
- マイナビ営業 AGENT
- マイナビメーカー AGENT
- マイナビ販売サービス AGENT
- マイナビ金融 AGENT
- マイナビ会計士
- マイナビ税理士
- マイナビ保育士
- マイナビ薬剤師
- マイナビ看護師
- マイナビDOCTOR
リクルートの関連サービス
リクルートの関連サービスにもさまざまな業界への転職に特化した関連サイトがあります。
例えば、医師の求人に関してはリクルート ドクターズキャリア、薬剤師の求人ならリクナビ薬剤師です。
また、経営幹部やエグゼクティブ求人を専門に扱うリクルートエグゼクティブエージェントというサービスもあります。
現在のキャリア、思い描く今後のキャリアなどに応じて、利用する転職支援サービスを選ぶようにしましょう。
【40代向け】転職サイトの選び方・使い方
年代によって転職サイトの選び方や使い方は変わってきます。
例えば、転職サイトの中には20代や第二新卒に特化したサービスもありますが、それで40代が自分に合った求人情報を探すのは効率が悪いです。
40代向けの転職サイトの選び方・使い方について説明していきます。
2〜3つ程度のサービスを併用する
これは年代に関係なく重要なことですが、転職サイトは2〜3つ程度のサービスを併用するのが良いです。
登録したのが1種類だけだと得られる情報が限られます。
掲載されている求人情報の傾向が異なる2〜3サイトに登録して、効率的に自分に合った求人情報を見つけましょう。
また、自分で検索するタイプの転職サイトだけでなく、エージェント型のサービスにも登録しておくと良いです。
エージェント型のサービスであれば非公開求人も紹介してもらいやすいです。
ミドル〜ハイクラス求人が多いサイトを利用する
40代の転職では一定以上の年収やポジションを希望するケースも多いでしょう。
そのような場合には、ミドルクラスからハイクラス求人が多いサイトを利用してください。
例えば、ビズリーチやdoda X、リクルートダイレクトスカウトなどはミドルクラス以上の求人が豊富です。
転職サイトを選ぶ際は求人数の多さも重要ですが、40代の転職では求人の質も大切になります。
求人数の多さが売りの総合型の大手転職サイトに加えて、ミドルクラス求人・ハイクラス求人の多いサービスもひとつは登録しておきましょう。
信頼できるエージェントやアドバイザーを見つける
効率的に転職活動を進めるためには、転職エージェントなどの第三者によるサポートが必須です。
エージェントやアドバイザーとの相性もあるので、信頼できる人物を見つけてください。
まずは面談でエージェントやアドバイザーとの相性を確認しましょう。
どうしても合わない場合は、担当者の変更を相談したり、別のサービスに乗り換えたりも検討する必要があります。
40代の転職は厳しい?40代で転職する場合に注意すべきこと
「40代での転職はやめた方が良い」という意見を聞くこともありますが、実際、40代の転職は厳しいのでしょうか?
転職活動がスムーズに進むかどうかは、ケースバイケースです。
しかし、求人内容とのミスマッチがあったり、十分にスキル・経験をアピールできなかったりすれば、転職活動は難航するでしょう。
40代で転職する場合に注意すべきことを解説します。
20代〜30代と比べて求人数が少ない
まず、40代を対象とする求人は、20代〜30代と比べて数が少なくなります。
40代ならまだまだ求人はありますが、どうしても若い世代に比べて応募しやすい求人は減っていくでしょう。
また、理想とする求人があったとしても、好条件なら競争率は高くなりやすいです。
「そもそもの数の少なさ」「好条件の求人に応募が集中しやすい」のが、40代での転職の難しさと関係しています。
即戦力人材が求められる
40代の転職では即戦力人材が求められることも多いです。
年齢的には今後の成長を見込んだポテンシャル採用よりも、すぐに活躍できる人材が求められやすいでしょう。
そのため、すぐに活躍できるようなスキルや能力がなければ、転職は厳しくなります。
また、選考では順応性もチェックされます。
一定以上のスキルや能力があっても、新しい環境に上手く馴染めずに、「成果を出せない」「本来の力を発揮できない」ということも少なくありません。
そのような事態を防ぐためにも、選考では即戦力になるスキル・能力だけでなく、新たな環境に対応できる順応性や柔軟性も重視されるのです。
これまで転職した経験があまりなく、同じ職場で長く働いていた人ほど、順応性や柔軟性に欠けるケースがあるので注意してください。
マネジメントの経験や専門的なスキルの重要度が高くなる
応募する求人のポジション次第になりますが、40代以降の転職では、マネジメントの経験やより専門的なスキルを重要視されることが増えます。
「これまでにマネジメントの経験はあるのか」「若手にはない専門的なスキルや知識を有しているか」は非常に重要になるでしょう。
一般的に40代の転職においては以下のようなものが求められることが多いです。
- マネジメント能力
- コミュニケーションスキル
- ビジネスマナー
- 専門的なスキルや知識
- 実務経験
- 企画・提案力
そのため、求められる経験やスキルを持っていない場合は、内定を貰うのがどうしても難しくなります。
40代の転職を成功させるためのポイント
40代での転職を成功させるためには、どのような点を意識すれば良いのでしょうか?
転職できても給与が下がったり、想像していた業務内容と違ったりすれば、後悔するかもしれません。
年代に関係なくいえることですが、転職活動においては事前準備が非常に重要です。
ここからは40代向けに転職を成功させるためのポイントについて説明していきます。
別の職種や異業種への転職は慎重に検討する
40代であっても異業種や別の職種への転職は可能です。
実は、以前と比べると職種は変えずに、業種だけを変えた転職は増加傾向にあります。
リクルートエージェントの「転職決定者データ分析(株式会社リクルート調べ 2009年度〜2020年度)」によれば、40歳以上の転職では「異業種×同職種」が38.3%と最大で、「異業種×異職種」も22.9%となっています。
そして、「同業種×同職種」は27.8%と2番目に多く、「同業種×異職種」が11.1%ともっとも低い割合です。
ただし、年齢を重ねるにつれて、これまでに経験のない別の業界へ移ったり、別の職種にチャレンジしたりするハードルは高くなります。
これまでのスキルや経験を上手くいかせない場合は、異業種・異職種への転職で給与が下がるケースも多いでしょう。
特に職種を変更するハードルは業種の変更よりも高いと考えてください。
給与面の条件変更が目的なら業種・職種は変えず、どちらかを変更するときは慎重に検討する必要があります。
転職で譲れない点をはっきりと決めておく
効率的に自分に合った求人情報を見つけるためには、転職において譲れない点をはっきりと決めておくことが重要です。
大手転職サイトには数万〜数十万の求人情報が掲載されているので、はっきりとした転職の目的や優先事項がなければ候補を見つけるだけでも時間がかかります。
例えば、「今よりも給与を上げたい」「裁量の大きいポジションにつきたい」「家族と過ごす時間を作りたい」などです。
また、いわゆるホワイト企業で働きたいという人もいるでしょう。
ただし、選考においては転職理由の本音と建前を使い分けることも大切です。
前職・現職の人間関係などネガティブな理由を、面接で伝えるのは避けてください。
一度、今の会社を離れたい理由と転職先の企業で働きたい理由を分けて考えましょう。
人生設計も踏まえた上で転職先を探す
40代の場合、仕事だけでなく、人生設計も踏まえた上で転職先を探すことが重要です。結婚しているのであれば、家族との相談も必要になるでしょう。
例えば、20代なら「自分のやりたい仕事に就くために年収が下がっても転職する」という選択も十分に理解できますが、配偶者や子どもがいる人は、自分の意思だけで転職を決めることはできません。
最終的に転職の判断をするのは自分自身であっても、家族からの理解を得るための努力をするようにしてください。
転職を決めたら早めに動き出す
スムーズに転職を成功させるためには、動き出しの早さも大切になります。
転職の準備は、早めに始めるのに越したことはありません。
時間的な余裕がある方が良い求人を見つけやすいでしょう。
また、40代以降の採用には企業も慎重になりやすいです。
希望に合う求人が見つからずに転職が難航するケースも少なくないため、転職の準備は早めに開始してください。
非公開求人の情報を得ることが重要
40代以降の転職では非公開求人の情報を得ることも重要になります。
年齢的にも求めている条件の求人が非公開求人というケースは多いです。
効率的に非公開求人の情報を得るためには、正確に自身の能力や経歴をエージェントなどに伝え、求めている求人情報を紹介してもらえるかがポイントになるでしょう。
また、転職サイトに登録する際に作成するプロフィールを充実させることも大切です。
転職サイトによってはプロフィールを閲覧した企業の担当者から直接メッセージを貰えるスカウト機能もあります。
プロフィールの充実度は、登録後のスカウト数にも影響するので注意してください。
応募書類の添削・面接対策サービスを活用する
40代の場合、はじめて転職するという人は多くないでしょう。
ただ、転職活動に慣れていても、選考を受ける企業に合わせて、時間をかけて対策することは重要です。
むしろ、経験やスキルが多い40代だからこそ、客観的な立場からのアドバイス、アピールできるもの・できないものの選り分けが必要になります。
転職サイトの中には応募書類の添削や面接対策を実施してくれるサービスも多いです。
効果的に自身の能力や経歴を伝えるためにも、書類添削や面接対策のサービスを活用してください。
志望動機・採用すべき理由を明確に伝える
求人の内容によって求めている人物像は変わりますが、基本的に40代では20代、30代よりも優れた能力・スキルが求められるでしょう。
20代や30代であれば未経験の分野、経験のない業務であっても、ポテンシャル採用で転職できるかもしれません。
しかし、40代以降ではポテンシャルより今持っている能力やスキルが重視されることも多いです。
40代以降の転職を成功させるためには、より明確に志望動機や採用すべき理由を伝えられるように準備してください。
加えて、企業が求めている人材のイメージにあわせて、伝え方を変えるということも必要です。
高待遇を求めすぎない
「転職で譲れない点をはっきりと決めておく」という部分とも関係しますが、高待遇を求めすぎないことも大切です。
転職で年収アップを狙っている人は多いですが、全員が転職によって大幅に年収を上げているわけではありません。
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査」によれば、転職によって賃金が増加したのは40歳〜44歳は41.4%、45歳〜49歳は35.4%です。
一方、40代転職の25%前後は賃金が減少したという調査結果が出ています。
まずは、自身の転職市場での価値を見極めることが重要になります。
現在の市場価値や価値を高めるのに必要なヒントを得るためにも、転職サイトや転職エージェントの利用が必須です。
エージェントやカウンセラーとの面談を通して、どのくらいの年収が適正なのか、どの程度の待遇を期待できるのかを見極めていきましょう。
働きながら転職の準備を進める
転職活動を始める場合、働きながら準備を進めるようにしましょう。
仕事が忙しくて十分な時間を取れなくても、現在働いているのであれば「一度、仕事を辞める」という選択はおすすめしません。
40代では20代よりも履歴書の空白期間はどうしても目立ちやすいです。
転職活動が想像以上に長引く可能性もあるため注意してください。
ブランクがあっても転職自体は可能ですが、書類選考の通過率が下がることも考えられます。
場合によってはブランクそのものが、転職活動をさらに長引かせる原因になるのです。
また、離職した状態での転職活動が長引けば、経済的な不安も出てくるでしょう。
もし履歴書に空白期間ができたなら、その理由の説明の仕方を工夫してください。
面接ではブランクができた理由を聞かれる可能性が高いので、相手がマイナスイメージを抱かないような伝え方をするのが大切です。
短期間で転職先を見つけることにこだわらない
40代以降の転職では短期間で理想の求人を見つけられないことも多いです。
そのため、すぐに転職先を見つけることにはこだわってはいけません。
年齢が上がると、求人数自体が減っていきますし、企業も採用に対して慎重になります。
転職活動を開始してから内定を貰うまでの期間は長くなりやすいため、長期戦も覚悟しましょう。
準備自体は早めに開始し、転職活動はじっくりと進めていく方が納得のいく転職先を見つけやすいです。
40代転職で期待できるメリット・想定すべきデメリット
40代で転職する場合、期待できるメリットもあれば、想定すべきデメリットもあります。
転職を検討している方は、メリットとデメリットの両方を理解した上で、転職活動を進めていきましょう。
年収が大幅に上がる可能性もある
まず、40代での転職は年収が大幅にアップする可能性もあります。
40代での転職ではそれなりのスキルや経験が求められる反面、能力に応じて年収を上げやすくもあるのです。
ただ、転職すれば年収が上がるというわけではありません。
年収アップを目指すためには、「より大きな企業へ転職する」「勢いのある業界へ転職する」「平均的な年収が今よりも高い業界へ転職する」などが重要になってきます。
良いポジションにつける
また、40代の転職では、管理職以上の求人も増えてきます。
「今の会社で働いていても、望むポジションにつけない」という場合は、転職することで良いポジションにつくという選択肢もあるでしょう。
ただし、管理職以上の求人情報は、非公開求人になっているケースも多いです。
管理職以上への転職を希望するのであれば、転職エージェントやヘッドハンティングなどのスカウトも利用してください。
人間関係を一から構築する必要がある
一方、転職した場合、人間関係を一から構築しなくてはいけません。
これは年齢に関係なく転職のデメリットといえますが、40代での転職であれば年下の上司というケースも出てきやすいです。
職場によっては周りに気兼ねなく話せる同年代の同僚がいないというケースもあるでしょう。
職場の雰囲気や同僚との相性などは、転職前に確認するのが難しいです。
良好な人間関係は自分の仕事に集中するためにも重要なことですし、転職したばかりの頃は「成果を早く出さないといけない」という焦りやプレッシャーも出てくるかもしれません。
実際に働き始めるまで分からないことはどうしてもありますが、選考を受ける企業の評判を調べておくなどできることはしておきましょう。
キャリアチェンジしにくい
加えて、40代以降の転職ではキャリアチェンジしにくいということも覚えておきましょう。
20代であれば自分の興味のある分野へ積極的に挑戦することもしやすいですが、40代以降の場合、年齢によっては最後の転職になる可能性もあります。
養う家族がいるなら、「仕事をしてみて合わなかったからすぐに辞める」という選択肢は取りづらいです。
60歳を定年とするのであれば、現役として働けるのは10年〜20年程度になります。
年齢を重ねるにつれて大きくキャリアチェンジするハードルは高くなっていくため、いっそう慎重にキャリアパスを考える必要があるのです。
40代の転職で知っておくと役立つサービス・制度
転職サイトや転職エージェント以外に40代の転職に役立つサービスや制度についてまとめました。
効率的に転職活動を進めたい方、納得の行く転職先を見つけたい方、転職で失敗したくない方などは、以下のようなサービス・制度についても知っておきましょう。
転職口コミサイト
選考を受けるのがどのような企業なのかを知るためには、転職口コミサイトが役に立ちます。
求人票にない情報、エージェントやヘッドハンターが持っていない情報も、転職口コミサイトから得られる可能性があります。
口コミサイトの情報をすべて鵜呑みにするわけにはいきませんが、求人に応募する上での参考にはなるでしょう。
転職する際に役立つ口コミは以下のようなサービスで確認可能です。
- 転職会議
- OpenWork
- ライトハウス
- JobQ
- ONE CAREER PLUS
各種転職スクール
「転職できるのか不安」「自身の市場価値を高めたい」という場合は、転職スクールを活用するという選択肢もあります。
転職スクールには無料のものだけでなく、有料のものもあるので、内容を確認して、自分のニーズに合っているものを選びましょう。
例えば、転職サイトのdoda(デューダ)ではセミナーやワークショップも開催しています。
dodaオンライン転職教室では「自己分析」「職務経歴書作成」「面接対策」などについての講義を無料で受けることができます。
ほかにもLIFE SHIFT LABの転職コースなども有名です。
有料にはなりますが、60日間の短期集中でマンツーマンのサポートを受けられます。
東京しごとセンター ミドルコーナー
東京しごとセンターは「東京都内での就業を支援してくれるサービス」です。
東京都の指定管理事業のひとつで、就職するための各種セミナーだけでなく求人情報の提供も可能なワンストップサービスとなっています。
都内で働くことを希望しているのであれば、東京都民以外の方の利用も可能です。
そして、東京しごとセンターには30歳〜54歳までの求職者を対象とした「東京しごとセンター・ミドルコーナー」もあります。
年代に合った転職支援を提供しており、専任のアドバイザーによるカウンセリングも受けられます。
アウトプレースメント(再就職支援)
アウトプレースメントとは、企業が提供する再就職支援サービスのことです。
リストラが行われる場合、早期退職制度を利用する場合などに、退職する企業が委託する外部企業などから転職するためのサポートを受けられます。
ただし、アウトプレースメントがない企業も多いですし、就職支援を受けても次の職場が見つかるとは限りません。
必ずしも求職者にとってメリットの大きい制度というわけではないのです。
存在を知っておくことは重要ですが、基本的には転職サイトや転職エージェントを活用しながらより能動的に転職活動を進めていくことになるでしょう。
社内の異動制度
求めているような求人情報が見つからない場合、なかなか選考に通過できない場合などは、無理に転職するのではなく、社内の異動制度が利用できないかを検討することも必要です。
また、「今の業務内容が合っていない」「人間関係で辛い思いをしている」といったケースでも、別の部署へ異動することで解決できる場合があります。
もちろん、そもそも異動する部署がないケース、異動が認められないケースなどもあるでしょう。
ただ、焦って転職先を決めるのはデメリットも大きいため、選択肢のひとつとして社内での異動も覚えておくと良いです。
40代転職に関する疑問・質問
40代でも未経験の分野への転職はできる?
40代で未経験の分野に転職することは可能ですが、20代や30代の転職と比較してそのハードルは高くなります。
基本的に年齢が上がるにつれて未経験で応募できる求人数は減っていきますし、採用する側も30代以下を求めているケースが多いです。
もし40代で未経験の分野への転職に挑戦するなら、それなりの覚悟を持ち、戦略的に転職活動を進めなくてはいけません。
例えば、これまでの経験やスキルを十分に活かせない場合、年収は転職前よりも下がる可能性が高いでしょう。
また、配偶者や子どもがいるのであれば、家族から理解を得ることも必要になります。
40代だと転職エージェントを利用できないケースがある?
年齢によって転職エージェントを利用できないということはありません。
ただし、転職エージェントは登録者の経歴やスキルを見て、それにマッチする求人情報を紹介するのが仕事です。
そのため、すぐに紹介できるような仕事がなく、転職エージェントのサービスに登録しても転職が上手くいかないということは考えられます。
40代以降をメインターゲットとした求人数は多くないので注意してください。
複数のエージェントに登録するなどの工夫をしましょう。
40代の平均年収はどのくらい?
「民間給与実態統計調査結果(令和3年分)」によれば、40歳〜44歳までの40代前半の平均給与は480万円、45歳〜49歳までの40代後半の平均給与は504万円です。
男女別に見た場合は、40代前半の男性584万円・女性324万円、40代後半の男性630万円・女性328万円となっています。
ちなみに、30代後半の平均給与は449万円、50代前半の平均給与は520万円です。
50代後半までは年齢が進むにつれて平均給与も増加する傾向にあります。
40代で正社員への転職を目指すのは難しい?
40代であっても非正規雇用から正規雇用への転職を目指すことはできます。
ただし、正社員としての採用を狙う場合には、これまでの経歴も重要視されるでしょう。
例えば、長いブランクがあったり、正社員として働いた経験が乏しかったりすると、正社員への転職のハードルは高くなります。
特に職種や、業種を選ぶのであれば、スムーズに進まないケースも予想されます。
また、40代であれば「子育てが落ち着いてきたので正社員の仕事を見つけたい」という女性もいるでしょう。
その場合は、もともと働いていた業界で新たな職場を探しても良いですし、主婦やパートなどで得た経験をアピールして別の仕事を見つけるという選択肢もあります。
即戦力を探しているような求人とはミスマッチが起きやすいので、エージェント型の転職サービスなどを利用して、自分の希望に合った求人を効率よく探すことがポイントです。
40代の平均的な転職回数は何回くらい?
40代の場合、3回以上の転職を経験している人も珍しくありません。
厚生労働省の「転職者実態調査(令和2年)」によれば、40代の転職回数は以下のようになっています。
転職回数 | 40歳〜44歳 | 45歳〜49歳 |
---|---|---|
1回 | 14.9% | 13.9% |
2回 | 12.9% | 14.1% |
3回 | 20.0% | 22.6% |
4回 | 15.4% | 17.1% |
5回 | 11.5% | 11.7% |
6回以上 | 25.1% | 20.6% |
また、転職サイトのdoda(デューダ)を運営するパーソルキャリア株式会社が行った「転職に関するアンケート」によれば、企業の採用担当者のうち、24.3%は40代の転職希望者の転職回数は選考に影響しないと考えているというデータもあります。
40代の転職希望者に対しては「転職回数は選考に影響しない」が24.3%で最も多く、「3回目から」19.4%、「6回目以上から」17.5%と続きました。
ほかの年代においてもいえることですが、転職回数そのものが影響するのではなく、明確なキャリアプランがあったか、年齢に応じたスキルや知識は持っているかが見られるのだと思ってください。
40代で資格なしでも転職できる?
資格を持っていなくても転職することは十分に可能です。
ただし、希望する仕事の内容にもよるでしょう。
自身の技能などを証明できる資格があれば転職に有利ですが、相応のスキルがあるなら問題ありません。
むしろ実務経験の方が高く評価されるケースもあります。
また、人手が不足している業界であれば、資格がなくても転職しやすいです。
その一方で、資格がなければ転職するのが難しい業種・職種もありますし、資格を持っている人と比べて給与が低くなるケースもあります。
希望する転職先によって資格の重要度は変わってくるので、あらかじめその業界について十分に調べておくことが大切です。
まとめ
40代におすすめの転職支援サービスを紹介してきました。
「40代の転職は厳しい」といわれることもありますが、これまでに培った経験や保有するスキルをしっかりとアピールできれば、年収アップやキャリアアップも十分に望めます。
ただし、40代以降を対象とした求人は少なく、魅力的な求人であれば競争率も高くなるでしょう。
企業側が求める人物像とのミスマッチは転職が上手くいかない原因になるため、転職成功には自身の市場価値を知り、その価値を高めることが重要になります。
希望どおりの条件で転職したいのであれば、ミドルクラスやハイクラスの求人を中心に扱う転職サイトやエージェントサービスに複数登録しておくと良いです。
得られる非公開求人情報の数が増えますし、エージェントやカウンセラーによる客観的な立場からのアドバイスも転職活動に役立ちます。
有利な形で転職活動を進めるためにも、40代という年代に合った転職支援サービスを利用するようにしてください。