既卒が新卒扱いになるって本当?既卒の強みや内定を獲得するためのコツを紹介
最終更新日:2024年04月02日

この記事で分かること
- 既卒とは何か
- 新卒・第二新卒・フリーターと既卒の違い
- 「既卒は新卒扱いになる」は本当なのか
- 「既卒は人生終了」は本当なのか
- 既卒の弱みと強み
- 既卒が内定を獲得するためのコツ
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既卒とは何?
既卒とは高校、専門学校、大学などの学校を卒業した後、一度も就職したことが無い人・社会人経験がない人のことを指します。
新卒と既卒の違い
新卒とは現役の高校生・専門学生・大学生で今年度中に卒業する予定の人のことを指します。
既卒との違いとしては既に卒業しているかしていないかになります。
確かに新卒と既卒と定義は異なりますが、新卒採用枠で応募できる可能性があります。
第二新卒と既卒の違い
第二新卒とは学校や卒業後一度就職したものの、卒業後3年以内に転職を志す人のことを指します。
既卒との違いとしては就職したことがあるかないかになります。
社会人経験があるので、研修コストが下げられたり、企業の戦力として育成しやすいため採用されやすい傾向があります。
フリーターと既卒の違い
フリーターとはアルバイトで生計を立てている人、中学、高校、専門学校、大学を卒業後アルバイトを探している人のことを指します。
既卒との違いは学校卒業後アルバイトしている・探しているかしていないかです。
既卒は新卒扱いになる!?
最近では国が「既卒も新卒として扱うように」という国の働きかけもあり、全ての企業ではないものの卒業から3年以内であれば新卒扱いとして応募を受け付けてくれる企業が増えています。
【事業主が青少年の募集及び採用に当たって講ずべき措置】
事業主は、青少年の募集及び採用に当たり、就業等を通じて培われた能力や経験について、過去の就業形態や離職状況、学校等の卒業時期等にとらわれることなく、人物本位による正当な評価を行うべく、次に掲げる措置を講ずるように努めること。
二意欲や能力を有する青少年に応募の機会を広く提供する観点から、学校等の卒業者についても、学校等の新規卒業予定者の採用枠に応募できるような募集条件を設定すること。当該条件の設定に当たっては、学校等の卒業者が学校等の卒業後少なくとも三年間は応募できるものとすること。
また、学校等の新規卒業予定者等を募集するに当たっては、できる限り年齢の上限を設けないようにするとともに、上限を設ける場合には、青少年が広く応募することができるよう検討すること。
また、既卒者の方を新卒として採用して、一定期間定着させたら事業主に対して国が奨励金を支給してくれるので既卒者を新卒として採用する企業が増えています。
既卒になると人生終了になる!?
「既卒は人生終了」と言われる理由
就職氷河期までは新卒で就職することが当たり前で、人材採用は新卒採用と中途採用の2つの考え方しかありませんでした。
そもそも既卒という言葉も浸透していないということもあり、新卒でもない社会人経験者でもない既卒者は、就活しても書類選考落ちになってしまうケースが多くありました。
就職できなかった人は、契約社員や派遣社員のような形で働く人が多く、非正規雇用として単純労働に近い仕事を何年続けたとしてもキャリアアップにつながるスキルが見につくことは少なくく、正社員になれないという状況になり「既卒は人生終了」と言われることになりました。
既卒は人生終了じゃない!
既卒で検索すると、「既卒は人生終了」と見かけますが、既卒だからといって人生終了というわけでは決してありません。
先程言った通り、新卒扱いで採用する企業を増えていますし、既卒だからこその強みもあります。
既卒に特化したエージェントや求人サイトもあるので心配なく就活することができます。
既卒だからこその強みについてこれから解説していきます。
既卒の強みとは?

すでに大きな挫折を経験している
既卒者は、既に新卒時代に内定がもらえなかったなどのなにかしらの挫折を味わっている人が多く、失敗体験を乗り越えてきた人材である可能性が高いですし、それでも諦めずに就職活動を行っていれば、自分がハングリー精神のある人物であることを証明しています。
会社で働いていれば、大きな挫折を味わうことがたくさんあります。
挫折を乗り越えられるとすでに証明していることは、採用面接の際大きな加点になります。
また、挫折経験は次の機会では成功したいという強い意志を生み出します。
「周りがなんとなくみんな就職しているから就職する」という新卒よりもそのような強い意志を持った既卒の方が採用されやすいです。
日を空けずにすぐ入社できる
新卒採用であれば、例えば2023年3月卒採用であれば、2022年の3月1日から採用活動をスタートして実際に入社するのは2023年4月1日になります。
インターンシップからの採用であれば、1年以上かかることもあります。
内定者が入社する1~2年後に事業状況がどのようになっている想定しにくい場合もあります。
しかし、既卒者は非正規雇用やまだ仕事をしていない場合が多いので、内定後入社して働くことができます。
今すぐにでも入社して欲しいという企業にとって、新卒よりも既卒の方が採用されやすいです。
染まっていないからこそ教育しやすい
既卒は正社員として働いたことが無く、他社に染まっていないので、教育しやすいというメリットがあります。
転職してきた方だと前の職場でのやり方や環境から転職先の職場のやり方や環境に慣れるまで時間がかかってしまいます。
このような点から真っ白なキャンバスのような既卒は自分の会社色に染められるので既卒を採用したいという企業があります。
既卒の弱みとは?

ビジネスマナーやスキルが身についていない
既卒の方は就職したことが無いため、ビジネスの中の一般常識や能力が身についていません。
また、中途採用枠で入社した場合、即戦力の人材として見られることが多いので研修が手厚くない場合があります。
ビジネスママナーや業務・業種に関する基礎知識は独学で学ぶようにしましょう。
人柄などに不信感を持たれる
既卒に対して企業は「内定がもらえなかった=何か理由があるのではないか」という不信感を持つ場合があります。
内定がもらえなかった理由は、「働く意欲が低い」「人として問題がある」と企業は考えてしまうので、これらの不信感を失くすためには、きちんと既卒になった理由を根拠と一緒に説明できるようにしましょう。
しっかりとした説明ができれば、企業からの印象も変わり採用される可能性がアップします。
また、卒業してから空白期間長いほど、「空白期間をどのように過ごしていたのか?」をしっかりと説明しなければなりません。
嘘や言い訳をすれば不信感を募らせてしまうだけなので、変に嘘はつかず、反省点があれば反省を述べた上でその改善点を付け加えられると採用される可能性が高まります。
既卒が内定を獲得するためのコツ
選考をたくさん受ける
内定をもらえなくて就職できなかった既卒の方で、希望の業種や条件で絞りすぎてあまり企業を受けなかったり、大企業しか受けなかったから内定をもらえなかったという方もいらっしゃると思います。
既卒の採用枠は新卒の採用枠より少なくなっていますし、国から奨励されているとはいえ既卒に対して偏見のある企業も少なくありません。
やはり内定を取るには、ハードルを上げ過ぎず、大手だけでなく中小企業などにも目を向けてみましょう。
既卒は学生のように授業がない分行動量を増やしていくことが大切です。
自己分析と面接対策を入念に行う
自分のことを売り込むために自分のことをよく理解することが重要です。
よく理解するためにしっかり自己分析を行いましょう。
また、既卒の人の人柄についてマイナスなイメージがある企業が多いので、自己分析をして、自分のアピールポイントと魅力的な人柄をしっかり伝えましょう。
さらに面接対策もしておくことで内定をもらえる確率が高くなります。
- 就職するためにどんな努力をしているか
- 熱意・意欲をしっかりアピール
- 既卒になった理由
- 空白の時間何をしていたのか
- どうして就職しようと思ったのか
- 逆質問の際は何を質問したらいいか
以上の6つは必ず押さえておきましょう。