ゲーム業界の転職は難しい?職種や対策ポイントを徹底解説!
最終更新日:2023年09月25日

スマホアプリゲームの普及により、より身近で楽しみやすくなったことで、ゲーム業界に興味を持つ人が多いです。
ゲーム業界に未経験で転職をして成功した人も少なくありません。
人材募集をしている企業も多いですが、職種によって必要スキルが異なります。
好きなゲームを仕事をしたい。
ヒット作品を生み出す仕事に携わりたい。
ゲーム業界に興味があり転職を考えている人は、ゲーム業界の現状・職種・転職を成功させるコツなどを解説するので参考にしてください。
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ゲーム業界は市場規模拡大・維持で需要がある
2020年には市場規模が2兆円を超えたことで、過去最大の市場規模を記録しました。
2021年は横ばい状態でしたが、市場規模は維持されています。
ファミ通の集計では、2022年も市場規模がプラスしたと発表しています。
2022年の店頭・通販販売分の家庭用ゲーム市場規模は、ハードが前年同期比103.4%の2,097.8億円、ソフトが同104.1%の1,650.4億円、合計で同103.7%の3,748.2億円となっています。前年まで、巣ごもり消費の影響を受けていたことから反動も懸念されましたが、強力な新作ソフトの登場とゲーム機本体の品薄に解消の兆しが見られたため、2022年は2年ぶりにトータルの市場規模がプラスとなりました。
2023年には新作ゲームの発売予定も多く、市場規模の拡大・維持は期待できます。
また、アプリゲームや世界規模で人気のあるオンラインプラットフォームは拡大の一途をたどっています。
そのため、今後もゲーム業界は需要があると考えられますね。
ゲーム業界の転職の難易度はどれくらい?
ゲーム好きの人には開発に携わりたいと考える人は多いです。
需要があるなら転職を機にゲーム業界に飛び込みたいと考えたときに、問題となるのは転職が難しいのかです。
そこで、まずはゲーム業界への転職の難易度について解説します。
未経験でゲーム業界への転職は可能だが難しい
ゲーム業界は経験やスキルを重視する職種があります。
例えば、プログラミングが全く分からない状態でプログラマーになろうと思っても難しいというわけです。
現在の職場でゲーム業界に役立つ経験をしている場合には、転職の成功率はアップするでしょう。
しかし、ゲーム業界には様々な職種があるため未経験でも転職することは可能です。
下積みを積んでから最終目標とする働き方もあります。
また、ゲーム業界に提出するポートフォリオの作成が難しい場合にもハードルは高くなってしまいます。
ゲーム業界で求められる知識やスキル
ゲームに関連する知識やスキルを持っていると転職活動を有利に運べます。
最低限必要になるのは、次の3つの知識・スキルです。
- ゲーム開発全体の基礎知識
- ゲームエンジン・プログラミング言語
- ゲーム開発におけるツール
未経験であっても、大前提としてゲーム開発の基礎知識は持っておく必要があります。
ゲーム開発の流れやゲームの種類・収益の出し方など、基礎として押さえておくだけで面接時だけでなくアイディアを出す時にも役立ちます。
普段やらないジャンルのゲームにも挑戦してみると、良し悪しの判断力も身に付きますよ。
Unity・Unreal Engineなどゲームエンジンの知識やプログラミング用語を覚えるのも大切です。
プログラミングの仕事以外でも、知識があるのとないのでは視野が変わります。
そして、どのようなツールを使ってゲームが開発されているのかを勉強しておくのも大切です。
タスク管理・ビジネスツールも一通り使えるスキルを身に着けておくようにしましょう。
また、コミュニケーションツールの活用もできるようにしておくと、円滑なコミニケションを取れるようになります。
ゲーム業界の企業は4つの種類に分類される
ゲーム製作に携わると言っても、ゲーム機器なのかゲームソフトなのかで違ってきますよね。
そのため、ゲーム業界全体の企業がどんなことを知っておく必要があります。
ゲームソフトメーカー
ゲームの企画や制作を行うのがゲームソフトメーカーで、 チームでゲームを制作しています。
ゲームの販売元となり企画・販売を行うのをパブリッシャーと言い、ゲームの開発を担うのがデベロッパーです。
大手企業でも開発機能を持っていないこともあり、外注によってゲーム製作を行うケースがあります。
そのため、ゲームソフトの開発に携わりたい場合には、企業にデベロッパーがあるかを判断する必要があるわけです。
ゲームソフトメーカーの代表的な企業
スクエアエニックス・カプコン・バンダイナムコ・ミクシーなど
ゲーム機器メーカー
PlayStationシリーズやNintendo Switchなど、家庭用ゲーム機本体の開発・制作を行っています。
家庭用ゲーム機器だけでなく、ソフトの開発・販売も行っています。
ゲーム機器の開発にはゲームエンジニアとしての知識・経験が必要になるため、基本情報技術者やUnity 認定技術者などの資格を持っている場合は転職に有利です。
ゲーム機器メーカーの代表的な企業
ソニー・任天堂・マイクロソフトなど
プラットフォーム(アプリゲーム)
無料・有料の多数あるアプリゲームの制作・開発を行う企業です。
アプリゲームとパッケージ版の相互の移行も行われることもあるので、ゲームソフト全般に関われるチャンスもあります。
アプリゲームの開発にはアプリケーションエンジニアとしての資格や、プログラミング・データベース・ネットワークなど、システム開発の専門知識が必要です。
専門的な知識や経験が無い人の場合には、バグを見つけるテスターとしてデバッカーになり開発に携わるのも一つですね。
アプリゲームの代表的な企業
セルナビ・ファーストインパクト・サイバーエージェント・ミクシィなど
ソーシャルゲーム・ブラウザゲーム
SNSがプラットフォームとなるのがソーシャルゲームです。
アプリゲームと同一視されますが、ソーシャルゲームはアプリと違って独立していません。
ブラウザゲームはアプリのインストールの必要がなく、ウェブブラウザを使用するゲームのことを言います。
有名なゲームだと、ソウルメイデンforブラウザや精霊幻想記アナザーテイルなどが該当します。
ソーシャルゲームやブラウザゲームの代表的な企業
コロプラ・クルーズ・gumi・ボルテージ・DeNAなど
ゲームのプラットフォームの種類
企業によっては、プラットフォーム・ジャンルに特化しているので種類を知っておくと転職先を選ぶときに役立ちます。
プラットフォームでゲームを分類すると、以下の4種類になります。
プラットフォームの分類
コンシューマーゲーム・PCゲーム・ソーシャルゲーム(スマホゲーム)・アーケードゲーム
コンシューマーゲームは家庭用ゲーム機・ソフトのことを言います。
ゲームのプラットフォームでは代表的でしょう。
PCゲームも根強い人気がある種類で、ソーシャルゲームは手軽さから市場拡大しています。
アーケードゲームは、ゲームセンターなどに設置されているゲームのことです。
ゲームシステムによる分類も、RPG・シューティング・アクションなど種類が豊富です。
転職先に選んだ企業が出しているゲームを見ると、どのジャンルに特出しているかを知れます。
ゲーム業界への転職する時は職種選びが大切
ゲーム業界は職種が多いため、色々な形で携わることができます。
どのように携わりたいかだけではなく、あなたの経験・スキルが活用できる職種を見極めるのが大切です。
ゲーム業界の主な仕事は3つに分けられる
ゲーム業界の仕事は大きく分けて3種類あります。
どの仕事をするのかで、職種選びが変わってきます。
ゲーム業界の宣伝・営業の職種
- マーケティング
- イベント企画
- webデザイナー
- 営業
プロモーションページやポスターの作成、店舗に出向いて取扱い促進する営業など、主に販売されるゲームの宣伝を行うのが仕事内容です。
制作に関わるわけではないですが、間接的にゲームに携われる職種ですね。
未経験の場合には、知識・スキルを身に着けるために宣伝・営業からスタートするのも一つでしょう。
ゲーム業界で企画・マネジメントを行う職種
- ゲームプランナー
- プロデューサー
- ディレクター
- アートディレクター
一つのゲーム製作におけるチームをまとめるマネジメント力が必要になる職種です。
プロジェクト進行の指揮を執るゲームプランナーはコミュニケーション能力などが必要不可欠です。
プロデューサーはチーム全体の責任者となるので、転職後には下積みを経験するとチャンスがあるかもしれませんね。
未経験でも挑戦しやすいのはゲームプランナーで、リーダー経験などがあれば好印象を掴めます。
ゲーム業界で制作・開発を行う職種
- プログラマー
- デバッカー
- デザイナー
- シナリオライター
- サウンドクリエイター
開発・政策に直接関わる職種は5種類あります。
プログラミング言語や取り扱いができる場合にはプログラマーも転職の視野に入れられます。
ただ、ゲーム業界の経験が無くても挑戦しやすいのはデバッカーです。
ゲームをプレイしてバグを見つけ補正するのが仕事のため、地道な作業が得意な人には向いています。
デザイナー・シナリオライター・サウンドクリエイターは、それぞれキャラクターデザインや物語のシナリオ・ゲームの中で使用する音楽に携わります。
ゲーム業界に転職する時に押さえておきたい対策ポイント
転職活動を成功させゲーム業界に進むためには、事前にできる限りの対策をしておく必要があります。
需要があるゲーム業界は求人を出すことが多いため、対策しておくことで有利に進めることができるでしょう。
どのように携わりたいかを明確にしておく
ゲームデザイナーとしてかかわりたい場合には、デザイナーとしての知識・スキルが必要です。
どの仕事をしたいかを明確にすると、必要な知識・スキルを取得するために時間を使いやすくなります。
独学で勉強することもできますが、職種によってはスクールに通って勉強ができます。
やみくもに勉強をするのではなく、効率よく目標に向かって知識・スキルを身に着けるようにしましょう。
スキル・経験を活かせる職種を選択肢に入れる
これまで培っていた経験・スキルの中で、強みとなる部分を徹底的に洗い出しましょう。
強みになる部分から、職種を選ぶと転職のハードルを下げる事に繋がります。
転職活動をする上で大切なのは、転職先に就職が決まることです。
ゲーム業界でやりたい仕事を目標とした下積み時代と考え、ステップアップしていくことも可能です。
大企業だけではなく中小企業も視野に入れる
ソニー・ナムコなど、日本には大企業で有名なゲーム会社が多数あります。
ネームバリューから大企業を選択する人は多いですが、中小企業にもたくさんあります。
特に地方企業の場合には競争率が低いケースが多いです。
未経験でゲーム業界に入る場合には、地方や中小企業からスタートするのも一つです。
企業が提供するゲームをやりこんでおく
転職先の企業候補が決まったら、企業が提供しているゲームをやりこんでおきましょう。
それぞれの企業のゲームをしていることで、面接時に熱意を伝えやすいです。
また、どんなジャンルのゲームを手掛けているのかを知れますね。
全作品ではなく種類を絞ってやりこんでおくだけでも問題ありません。
ゲーム業界に強い転職サイト・エージェント5選
最後にゲーム業界に強い転職サイト・エージェントを紹介します。
ゲーム業界の求人が多いので、転職時に活用すると希望の求人を見つけやすいです。
特に、転職エージェントは業界に特化したキャリアアドバイザーが対応してくれるため心強いです。
シリコンスタジオエージェント
ゲーム転職に特化しているシリコンスタジオエージェントは、無料人材紹介・派遣サービスです。
有名ゲーム会社から少数精鋭のゲーム開発会社まで、多数のゲーム会社と提携を結んでいます。
非公開の求人が多く全体の約70%になるため、大型プロジェクトに参加できるチャンスがあります。
また、ゲーム・映像業界を熟知しているキャリアアドバイザーのサポートがしっかりとしているのも魅力です。
現在の職場で働きながらの転職活動では、どうしても日程調整などが難しくなるケースもあります。
求人情報の選定から日程調整・給与相談など、あらゆる面を代わりに受け持ってくれます。
派遣紹介もあるため、スキルを積んでから正社員を目指すことも可能です。
働き方のニースにも対応しているため、ゲーム業界の転職を考えている場合には登録しておく価値があると言えるでしょう。
公式サイト
リクルートエージェントIT
エンジニア関連の求人を多数扱っているリクルートエージェントITは、国内最大級の転職エージェントです。
圧倒的な求人数を誇るため、情報収集にも役立ます。
ゲーム業界に特化しているわけではありません。
しかし、IT転職に特化しているため、ハードウエア・ソフトウエア・インターネット関連の求人が多いです。
非公開求人の数は公開求人の3倍以上はあるため、自分に合った企業を見つけやすいですね。
手厚いサポートを受けられるため、ゲーム業界に入る不安も相談しながら着実に転職活動を進められます。
企業の雰囲気などの情報提供や、面接対策や履歴書などの確認も行ってくれます。
特に20代や30代の若手の転職の成功率が高いので、初めての転職活動にも利用しやすいです。
公式サイト
Green
スカウト型のGreenは、IT・Web業界に特化した転職サイトです。
約6000社の企業が利用していて、限定の求人が揃っているのが特徴です。
職種や条件について細かく設定ができるため、自分の希望とは違う企業から声がかかることはほとんどありません。
利用者は経験者が多いので、他者との違いとしてアピールポイントを充実させる必要があります。
ただ、転職エージェントと併用して活用する転職サイトと考えると情報収集ができます。
スカウトされた後は企業説明会のようにカジュアルに話ができるため、堅苦しさを感じないで面接に挑めますね。
社風などが合うかの判断が事前に行うために、企業別に口コミ評価を見る事が可能です。
公式サイト
LinkJobGames
ゲームクリエイター向けフリーランス・転職案件マッチングサービスを行っているため、ゲーム業界の案件しか取り扱っていません。
フリーランス・業務委託・単価契約・正社員契約・直接契約と業務形態を選んで利用できますが、業務委託者向けの案件に注力しているため、フリーランスで活躍したいと考える人におすすめです。
開発プラットフォームの検索やゲームジャンルの検索も可能になったので、どんなゲームに携わりたいかで求人を探せます。
また、条件交渉やキャリア設計・人生設計などをフルサポートしてくれます。
金額交渉や勤務形態など、直接交渉しずらい内容もサポートしてくれるのはありがたいですね。
ゲーム業界のみで求人が探せるため、ゲーム業界へ転職をする場合には登録しておくようにしましょう。
公式サイト
マイナビクリエイター
株式会社マイナビが運営しているマイナビクリエイターは、web・ゲーム・IT業界専門の転職エージェントです。
大手ゲーム企業の求人も取り扱っていて、業界を熟知しているキャリアアドバイザーが在籍しています。
必要に応じて用意しなくてはいけないポートフォリオの作成指導も行っているのが特徴です。
無料でWeb・紙両方のポートフォリオが作成できるため、作成して印刷すれば手元の残し面接時に活用できます。
また、オファー機能も搭載されていて、企業側が履歴書・ポートフォリオを見て声をかけてくれるケースもあります。
キャリアアドバイザーの対応力が高く、面接対策や企業とのやり取りも受け持っているので、納得いく企業を見つけやすいです。
公式サイト
まとめ
ゲーム業界は知識・スキルがあると転職がしやすい業界です。
雇用形態に拘らないで下積みをしてから、正社員を目指すのも一つです。
職種によっては未経験でも転職を成功させることができるため、自己分析・企業分析をしっかりとおこなうようにしましょう。
事前対策も行い万全を期すと、転職活動を有利に進められますね。