【がん対策推進 企業アクション】早期発見・早期治療のためがん検診の受診率50%を目指す!

最終更新日:2023年08月31日

【がん対策推進 企業アクション】早期発見・早期治療のためがん検診の受診率50%を目指す!

日本人の2人に1人はがんになると言われる昨今ですが、がんは早期発見と早期治療で治る病気です。
しかし、がんへのイメージは払拭されず、日本は、先進国の中で唯一がん患者が増えている国と言われています。

そこで、2009年より国家プロジェクトとして「がん対策推進企業アクション」がスタートしました。

この記事では、がん対策推進企業アクションについてわかりやすく解説します。

がん対策推進企業アクションとは?

近年では、がんに対するイメージも変わり、治療をしながら働くという方も増えてきました。
そこで、政府が立ち上がり「がん対策推進企業アクション」を発足させました。

「がん対策推進企業アクション」とは、職場でのがん検診受診の向上を目指す企業を推進する活動です。
主な活動は、がんの知識を学ぶための研修会や交流会、専門医師によるYouTube解説などを行っています。

がんは、正しい知識と正しい治療を知ることで、治すことができる病気です。

がん対策推進企業アクションは、これからの働き方を考えていく上で大切なプロジェクトになっていくのです。

日本におけるがん患者の傾向

日本のがん患者は、増加傾向にあります。
現在、日本では2人に1人はがんになると言われている時代です。

厚生労働省が2022年に発表した「2021年の人口動態統計」によると、がんによって死亡した人は38万人となっています。

がんの種類別死亡率をランキング形式でご紹介します。


男性 女性
第1位 肺がん 大腸がん
第2位 大腸がん 肺がん
第3位 胃がん すい臓がん

男性は肺がんが最も多く、ついで大腸がん、胃がんと続きます。
一方、女性で一番亡くなるがんは大腸がんとなっており、肺がん、すい臓がんと続きます。

がん検診について

がんは、早期発見が生存率を上げるカギとなります。
がんが見つかって手遅れな状態にならないためにも、定期的ながん検診を受けることが大切です。

ここでは、がん検診の基本的な流れを解説します。

がん検診では、健康そうな人に向けての検診になり、そこで、「異常あり」「異常なし」と診断されます。
「異常あり」とされた方は、より詳しい精密検査が必要です。
精密検査では、大まかに「異常なし」「良性の病変」「がん」と診断され、ここで初めてがんであると知ることができるのです。

がん検診への取り組み方

がんの一番恐ろしい点は、気が付いた時には手遅れになっているケースです。

中には、「がん検診で「異常あり」だったら恐いから検診を受けたくない」という人や「まだ自分は元気だから大丈夫だ」と過信して、がん検診を受けない人もいます。

しかし、それでは手遅れとなってしまうこともあるのです。がんは、体調が悪くなってきたと感じる頃にはかなり進行しています。

がん検診を受けることで、早期発見が可能となります。
また、部位によっては短期間で、がん細胞の進行が進んでしまうこともあります。

そうならないためにも定期的な検診が必要です。
人生の取り返しのつかないことにならないように、定期的な検診を心がけましょう。

がん対策推進企業アクションの取り組み

がん対策推進企業アクションは、がんになっても働ける環境づくりを目指す国家プロジェクトです。
2023年現在、約4500の企業や団体が参加しています。

このプロジェクトは、がんに対して企業が率先して「がん検診」への受診を促すことにより、受診率50%以上を目指すことを目的としています。

ここからは、がん対策推進企業アクションの取り組みについて詳しく解説します。

治療と仕事の両立支援

企業は、がん対策推進企業アクションに登録することで、がん対策に積極的に取り組める環境を作ることができます。

例えば、健康診断にがん検診を取り入れたり、社員のがんの治療を企業側がバックアップするなど、がんが発覚した時に病気に立ち向かえる環境を作ることができるのです。

がん対策推進企業アクションは企業の強い味方となってくれるでしょう。

がん対策推進企業アクションへの参加方法

がん対策推進企業アクションは、無料で参加できます。
参加方法はとても簡単で、ホームページから申し込むことができます。

https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/

必要事項を記入して申し込むと1週間から10日ほどで登録作業が行われます。
登録が完了すると登録証が発行されます。

まとめ

がん対策推進企業アクションは、企業のがん対策をサポートする国家プロジェクトです。

プロジェクトの内容は、がんの基礎知識から、がん検診のサポート、更にがんが発覚した時の治療と仕事の両立を目指すなどがんに対する取り組みを全面バックアップする活動を行っています。

プロジェクトに参加することで正しいがんの知識を学び、事前の対策や検診に取り組むことができます。

企業は、がんへの対策とがん治療の理解を深めることで、働く環境を整えることができ、結果、働く私たちも安心して働くことができるのです。

リーディングテック株式会社と「がん」について

リーディングテック株式会社は「がん対策推進企業アクション」の活動に賛同し、2022年4月に推進パートナー企業に登録いたしました。

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