【プラスチック・スマート】プラスチックごみを減らして環境保全に貢献!
最終更新日:2023年08月31日

プラスチックゴミ問題は環境に著しい問題を生じさせています。
そのプラスチックごみの削減を目的としているのがプラスチック・スマートです。
トレイ・卵のパック・ペットボトルなど身近に溢れているプラスチック製品は、廃棄されているゴミの量が多く環境・生態系に影響を与えている状況です。
プラスチックゴミ問題と向き合うことで、生活と密接な関係にあるプラスチックとどう向き合っていくのかを考えることができます。
この記事では、プラスチック・スマートを通して見えてくるプラスチック問題に関して解説していきます。
プラスチック・スマートとは
プラスチックゴミは世界で約800万トンが海に流出していると考えられています。
焼却による大気汚染や海に流れた海洋ゴミにより、現在の生活が難しくなることが懸念されています。
その現状を打開するためにプラスチックゴミの削減を目的としているキャンペーンがプラスチック・スマートです。
プラスチックに変わるバイオマスプラスチックや代替素材を知ることや、付き合い方を一人一人が考えることが問題解決の第一歩です。
プラスチックゴミが引き起こす問題
プラスチックゴミは日本だけでなく世界で注目されている問題です。
生態系・資源・大気汚染の3種類に影響を与えている現状を理解することが大切です。
海洋ゴミで海の生態系が崩れる
海洋ゴミ問題は海の生態系を崩す原因の一つで、プラスチックゴミは海洋ゴミの約7割です。
放置しておくと2050年には魚よりもプラスチックゴミが多くなると言われています。
プラスチックゴミの大半は、生活ゴミで街から流れています。
ポイ捨てなどで路上などから川や水路を通って海に流れているわけです。
プラスチックゴミが劣化したマイクロプラスチックを餌と間違えて魚や海鳥が食べてしまうことで摂食障害などが起こっています。
その結果、生態系が崩れています。
プラスチック製造による資源の枯渇
プラスチックは石油から作られていますが、無限に資源が取れるわけではありません。
有限の資源なので、使い捨てなどプラスチック製品を不要に使いすぎるのは石油の枯渇に繋がります。
石油の枯渇は2066年から2067年と考えられています。
その原因となり得るプラスチックに関して、一人一人が理解する必要があると言えるでしょう。
温室効果ガスの発生
石油で作られているため、廃棄されたプラスチック製品は燃やすと温室効果ガスが発生します。
気温を上昇させる温室効果ガスは地球温暖化の原因の一つです。
温室効果ガスの発生が続くと、地球温暖化によって異常気象や生態系の崩壊などが起こってしまいます。
また、マイクロプラスチックは大気中の漂っていて人体に取り込んでいると考えられています。
大気中に漂うマイクロプラスチックも、温室効果ガスを発生させていると言われています。
人体に取り込むことで健康被害も影響するでしょう。
そのため、プラスチックゴミは大気汚染と密接していると言えます。
プラスチックの代替素材・バイオプラスチックとは?
プラスチックの代わりとなる素材やバイオマスプラスチックは一体どのようなものでしょう。
プラスチックの使用量を減らしたり上手く活用するために理解を深める必要があります。
プラスチックの代わりになる素材はたくさんある
脱プラスチックのための開発は進んでいて代替素材もたくさんあります。
主な代替素材は以下の6点です。
代替素材
- 紙
- パルプモールド
- 天然鉱石( タルク・石灰石をプラスチックに混ぜる)
- 再生プラスチック
- 麦わら
- バガス(さとうきびの繊維質の搾りかす)
代替素材として一番使用されているのは紙です。
ストローが紙に移行した飲食店・カフェが多いことからも、脱プラスチックが進んでいるのがわかります。
石灰石は大量に摂取可能な資源のため、プラスチックの代替素材として注目されています。
バイオプラスチックの種類
バイオプラスチックにはバイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの2種類あります。
それぞれをまとめた総称がバイオプラスチックです。
バイオマスプラスチック
バイオマスプラスチックは、植物などの有機資源を使用したプラスチックです。
植物には二酸化炭素を吸収する特性がありますね。
そのため、焼却処分で排出される二酸化炭素を排出していないとみなすカーボンニュートラルで注目されています。
全てを植物で作るバイオマスプラスチックの他に、一部利用した部分的バイオマスプラスチックの2種類に分類されています。
生分解性プラスチック
生分解性プラスチックは、微生物などによって分解されるプラスチックです。
二酸化炭素や水に分解されるため、プラスチックゴミを出さない特性があります。
そのため、プラスチックゴミが大半を占める海洋ゴミ問題に貢献できる素材と言われているわけです。
植物・石油の2種類の生分解性プラスチックがあります。
個人で行えるプラスチック問題への貢献
プラスチック問題は企業・団体だけでなく、個人でも取り組むことが可能です。
日常生活でできることから始めることが大切です。
- エコバックの利用
- 詰め替え用品の利用
- ペットボトルなどのポイ捨ての清掃
- Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)を意識する
特に大事なのはポイ捨てをしないことや、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の3Rでしょう。
3Rを意識するだけでゴミを減らすことに貢献できます。
リーディングテックとプラスチック・スマート
リーディングテック株式会社は「プラスチック・スマート」の活動に賛同し、2023年2月に事例を登録いたしました。
リーディングテックの取組み紹介
リーディングテック株式会社では「プラスチック・スマート」の一環としてマイカップの義務化で使い捨てプラカップの削減に取り組んでおります。
